1956年の公開邦画 My Best10
【1】
太陽族映画が話題となったこの年だが、良心作はあった。「真昼の暗黒」は後年鑑賞だが、殆どリアルタイム鑑賞した。邦画約50本。洋画約70本。合計120本。と最多鑑賞年となる。邦画は2本立て時代だったので実際上は異なるが、単純計算上は1年365日の中で、3日に1回は映画を観ていた勘定になる。
今や映画は私にとって、三度の飯となりつつあった。仕事を終えてから、市電代を節約し歩いて新京極へ。大衆食堂で一杯のうどんを食べてから映画館へ。最終電車で帰宅。という事が多かった。何時も最寄り駅まで迎えに来てくれた心配性の祖母に心の中で詫びながら。
--------------------------------
【2】
尚、この年、成瀬巳喜男監督の「流れる」を見逃した。機会があれば観たいと思っている。
--------------------------------
【3】
鑑賞映画は下記の通り、(鑑賞月日順)。
1次選考通過。「題名」(鑑賞月日)鑑賞映画館
↓
★「義仲をめぐる三人の女」(1月17日)友楽大劇
「花嫁の寝言」(1月17日)友楽大劇
★「早春」(1月29日)京都松竹座
★「彼奴を逃すな」(2月3日)京極東宝
「黒帯三国志」(2月3日)京極東宝
「いらっしゃいませ」(2月11日)京洛
「驟雨」(2月11日)京洛
★「神坂四郎の犯罪」(3月3日)南都日活
「風船」(3月3日)南都日活
★「赤線地帯」(3月18日)友楽大劇
「しゃぼん玉社長」(3月18日)友楽大劇
★「ビルマの竪琴」(3月29日)南都日活
★「残菊物語[リメイク]」(4月25日)友楽大劇
「ならず者」(5月22日)奈良セントラル
「裁かれる十代」(5月26日)京都ピカデリー
★「夕焼け雲」(5月26日)京都ピカデリー
「太陽の季節」(5月27日)南都 ※【太陽族映画】
「ドラムと恋と夢」(5月27日)南都
「殺人計画完了」(6月9日)南都
★「名寄岩涙の敢闘賞」(6月9日)南都
「唱祭り喧嘩道中」(6月10日)セントラル
「不良少年」(6月10日)セントラル
★「カラコルム」(6月16日)京宝
★「白夫人の沃恋」(7月12日)大阪北野劇場
「滝の白糸」(7月14日)友楽大劇
「洲崎パラダイス 赤信号」(7月31日)京都日活
「花嫁募集中」(8月5日)奈良尾花劇場
「人肌蜘蛛」(8月21日)友楽大劇
「好人物の夫婦」(8月23日)セントラル
「囚人船」(8月23日)セントラル
★「日本かく戦えり」(8月31日)友楽大劇
「あいぞめ笠」(9月12日)友楽大劇
★「夜の河」(9月12日)友楽大劇
★「生きていてよかった」(9月22日)南都
「ニコヨン物語」(9月22日)南都
★「女囚と共に」(9月25日)セントラル
「兄とその妹(リメイク)」(9月26日)セントラル
「日蝕の夏」(9月26日)セントラル ※【太陽族映画】
「花の生涯」(9月28日)オンエア鑑賞
★「マナスルに立つ」(10月8日)京宝
★「猫と庄造と二人のをんな」(10月9日)セントラル
「のんき夫婦」(10月9日)セントラル
★「嵐」(10月27日)セントラル
「紀州の暴れん坊」(10月31日)尾花
★「四十八才の抵抗」(11月14日)友楽大劇
「桂春団治」(12月15日)京極東宝
「サザエさん」(12月15日)京極東宝
★「涙」(月日不明)尾花
「狂った果実」(後年鑑賞)※【太陽族映画】
★「真昼の暗黒」(後年鑑賞)
【以上】
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【4】
この頃は、キネマ旬報に毎年My Best10を投稿していた。偶然私の投稿も掲載された。(下記画像)

見難いので、その時の順位を下記にコピーする。リアルタイム鑑賞した小津安二郎作品「早春」と、この年に見逃した「真昼の暗黒」が入っていない。
①ビルマの竪琴②夜の河③猫と庄造と二人のをんな④カラコルム⑤白夫人の沃恋⑥マナスルに立つ⑦嵐⑧神坂四郎の犯罪⑨女囚と共に⑩残菊物語(リメイク)。
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【5】
また、この頃は、所属団体のガリ版機関誌にも映画評も投稿していた。(下記画像は、小津安二郎作品「早春」の一部)

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【6】
現時点で決定した1956年の公開邦画 My Best10は、次の通りとなった。キネ順投稿時と似た順位だが、「真昼の暗黒」と「早春」が割り込んだのは言うまでもない。
なお、私が選んだ6位迄の作品は、キネ旬Best10にも入っていた。当時は、三十数人の選考委員と共に、読者も男性女性それぞれ1人格として選考に参加出来た。参加意識が芽生える良い制度だったと思う。現在は読者選出は別になっているが。
第1位「ビルマの竪琴」
言うまでもなく、現国名はミャンマー。でも個人的には、ビルマと称していた時代に、ビジネスで拘わった国。仏教国で親しみもある。此処で多くの日本兵士が尊い国柱となられたことを忘れることはない。そんな国、そんな映画だ。。【画像クリックで本文】

第2位「真昼の暗黒」
法廷映画の元祖的存在。といえば過言だろうか。。【画像クリックで本文】

第3位「猫と庄造と二人のをんな」
そんなに有名ではないが、豊田四郎監督ファンである。「夫婦善哉」「小島の春」が直ぐ浮かぶ。この映画も渋い味。燻銀の光沢。。【画像クリックで本文】

第4位「夜の河」(カラー作品)
当時、通勤していた電車に山本富士子が居る。もしかして私が座った座席かも?。と真面目に思って見た思い出が。。【画像クリックで本文】

第5位「早春」
当時、小津作品は社会性に乏しいと思っていた青二才の私。これは社会性たっぷりの作品でもあった。だからこそ某労働組合機関誌に投稿。掲載されたのだろう。。【画像クリックで本文】

第6位「カラコルム」(カラー作品)
「マナスルに立つ」と共に、二つの優れた山岳記録映画が生まれた年だった。古今東西二度と無い現象だった。
。【画像クリックで本文】

第7位「マナスルに立つ」
「○時○分、マナスルに立つ」凛とした森繁久彌のあの時の声が、キーインしている今も聞こえてくる。。【画像クリックで本文】

第8位「神坂四郎の犯罪」
画像なし←クリックで本文へ。
第9位「嵐」
画像なし←クリックで本文へ。
第10位「白夫人の沃恋」
画像なし←クリックで本文へ。
太陽族映画が話題となったこの年だが、良心作はあった。「真昼の暗黒」は後年鑑賞だが、殆どリアルタイム鑑賞した。邦画約50本。洋画約70本。合計120本。と最多鑑賞年となる。邦画は2本立て時代だったので実際上は異なるが、単純計算上は1年365日の中で、3日に1回は映画を観ていた勘定になる。
今や映画は私にとって、三度の飯となりつつあった。仕事を終えてから、市電代を節約し歩いて新京極へ。大衆食堂で一杯のうどんを食べてから映画館へ。最終電車で帰宅。という事が多かった。何時も最寄り駅まで迎えに来てくれた心配性の祖母に心の中で詫びながら。
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【2】
尚、この年、成瀬巳喜男監督の「流れる」を見逃した。機会があれば観たいと思っている。
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【3】
鑑賞映画は下記の通り、(鑑賞月日順)。
1次選考通過。「題名」(鑑賞月日)鑑賞映画館
↓
★「義仲をめぐる三人の女」(1月17日)友楽大劇
「花嫁の寝言」(1月17日)友楽大劇
★「早春」(1月29日)京都松竹座
★「彼奴を逃すな」(2月3日)京極東宝
「黒帯三国志」(2月3日)京極東宝
「いらっしゃいませ」(2月11日)京洛
「驟雨」(2月11日)京洛
★「神坂四郎の犯罪」(3月3日)南都日活
「風船」(3月3日)南都日活
★「赤線地帯」(3月18日)友楽大劇
「しゃぼん玉社長」(3月18日)友楽大劇
★「ビルマの竪琴」(3月29日)南都日活
★「残菊物語[リメイク]」(4月25日)友楽大劇
「ならず者」(5月22日)奈良セントラル
「裁かれる十代」(5月26日)京都ピカデリー
★「夕焼け雲」(5月26日)京都ピカデリー
「太陽の季節」(5月27日)南都 ※【太陽族映画】
「ドラムと恋と夢」(5月27日)南都
「殺人計画完了」(6月9日)南都
★「名寄岩涙の敢闘賞」(6月9日)南都
「唱祭り喧嘩道中」(6月10日)セントラル
「不良少年」(6月10日)セントラル
★「カラコルム」(6月16日)京宝
★「白夫人の沃恋」(7月12日)大阪北野劇場
「滝の白糸」(7月14日)友楽大劇
「洲崎パラダイス 赤信号」(7月31日)京都日活
「花嫁募集中」(8月5日)奈良尾花劇場
「人肌蜘蛛」(8月21日)友楽大劇
「好人物の夫婦」(8月23日)セントラル
「囚人船」(8月23日)セントラル
★「日本かく戦えり」(8月31日)友楽大劇
「あいぞめ笠」(9月12日)友楽大劇
★「夜の河」(9月12日)友楽大劇
★「生きていてよかった」(9月22日)南都
「ニコヨン物語」(9月22日)南都
★「女囚と共に」(9月25日)セントラル
「兄とその妹(リメイク)」(9月26日)セントラル
「日蝕の夏」(9月26日)セントラル ※【太陽族映画】
「花の生涯」(9月28日)オンエア鑑賞
★「マナスルに立つ」(10月8日)京宝
★「猫と庄造と二人のをんな」(10月9日)セントラル
「のんき夫婦」(10月9日)セントラル
★「嵐」(10月27日)セントラル
「紀州の暴れん坊」(10月31日)尾花
★「四十八才の抵抗」(11月14日)友楽大劇
「桂春団治」(12月15日)京極東宝
「サザエさん」(12月15日)京極東宝
★「涙」(月日不明)尾花
「狂った果実」(後年鑑賞)※【太陽族映画】
★「真昼の暗黒」(後年鑑賞)
【以上】
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【4】
この頃は、キネマ旬報に毎年My Best10を投稿していた。偶然私の投稿も掲載された。(下記画像)

見難いので、その時の順位を下記にコピーする。リアルタイム鑑賞した小津安二郎作品「早春」と、この年に見逃した「真昼の暗黒」が入っていない。
①ビルマの竪琴②夜の河③猫と庄造と二人のをんな④カラコルム⑤白夫人の沃恋⑥マナスルに立つ⑦嵐⑧神坂四郎の犯罪⑨女囚と共に⑩残菊物語(リメイク)。
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【5】
また、この頃は、所属団体のガリ版機関誌にも映画評も投稿していた。(下記画像は、小津安二郎作品「早春」の一部)

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【6】
現時点で決定した1956年の公開邦画 My Best10は、次の通りとなった。キネ順投稿時と似た順位だが、「真昼の暗黒」と「早春」が割り込んだのは言うまでもない。
なお、私が選んだ6位迄の作品は、キネ旬Best10にも入っていた。当時は、三十数人の選考委員と共に、読者も男性女性それぞれ1人格として選考に参加出来た。参加意識が芽生える良い制度だったと思う。現在は読者選出は別になっているが。
第1位「ビルマの竪琴」
言うまでもなく、現国名はミャンマー。でも個人的には、ビルマと称していた時代に、ビジネスで拘わった国。仏教国で親しみもある。此処で多くの日本兵士が尊い国柱となられたことを忘れることはない。そんな国、そんな映画だ。。【画像クリックで本文】

第2位「真昼の暗黒」
法廷映画の元祖的存在。といえば過言だろうか。。【画像クリックで本文】

第3位「猫と庄造と二人のをんな」
そんなに有名ではないが、豊田四郎監督ファンである。「夫婦善哉」「小島の春」が直ぐ浮かぶ。この映画も渋い味。燻銀の光沢。。【画像クリックで本文】

第4位「夜の河」(カラー作品)
当時、通勤していた電車に山本富士子が居る。もしかして私が座った座席かも?。と真面目に思って見た思い出が。。【画像クリックで本文】

第5位「早春」
当時、小津作品は社会性に乏しいと思っていた青二才の私。これは社会性たっぷりの作品でもあった。だからこそ某労働組合機関誌に投稿。掲載されたのだろう。。【画像クリックで本文】

第6位「カラコルム」(カラー作品)
「マナスルに立つ」と共に、二つの優れた山岳記録映画が生まれた年だった。古今東西二度と無い現象だった。
。【画像クリックで本文】

第7位「マナスルに立つ」
「○時○分、マナスルに立つ」凛とした森繁久彌のあの時の声が、キーインしている今も聞こえてくる。。【画像クリックで本文】

第8位「神坂四郎の犯罪」
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第9位「嵐」
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第10位「白夫人の沃恋」
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