深夜の告白

「アッ」と驚くようなアメリカ映画が、太平洋戦争末期に屡々撮られて居る。この映画も其の一つ。
今観ればサスペンスとしては差程卓越したものでは無いかも知れぬ。然し乍ら充分鑑賞に耐え得る実力を有して居た。
ストーリーに触れ難いのでレビューし難い。でも生命保険を巡る殺人事件を背景にして、人本来が宿す弱みや、感情に溺れゆく人間を見詰めるビリー・ワイルダー監督の眼は確かだ。
当時既にアメリカではスーパー・マーケットがあったのだなぁ。此処を背景にして保険勧誘員と企む女性が連絡し合う描写など上手い。
リアルタイムで観たかった映画の一つである。
【私の評価】佳作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1944年(1953年公開)(2012/6/8DVD観賞=初見).米(パラマウント)[監督]ビリー・ワイルダー[撮影]ジョン・サイツ[音楽]ミクロス・ローザ[主な出演者★=好演☆=印象]バーバラ・スタンウィック。フレッド。マクマレイ。★エドワード・G・ロビンソン。ジーン・ヘザー。バイロン・バー[原題]DOUBLE INDEMNITY[上映時間]1時間46分。