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【1】ホラー映画に関する私の横顔。
「ホラーは苦手」と、プロフィールで公表していた時期がある。ホラー映画の鑑賞数は少ない筈。ざっと思い出したら少しは観ていた。
そもそも‘ホラーは恐怖を楽しむ映画’と定義して、最も怖かった映画を①、その逆を⑤として、今迄に観たホラー映画を下記にランクしてみた。
①=「エクソシスト」。
②=「アザーズ」。「オーメン」シリーズ。
③=「13日の金曜日」シリーズ。
④=「ドラキュラ」。「フランケンシュタイン」。「狼男」。各シリーズ。
⑤=「学校の怪談」シリーズ。
と、いったところ。シリーズものが多いのに驚く。ヒットに味を占めて続編がまた創られるからだろう。
映画館で鑑賞した作品が多いのにも吃驚。
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【2】「シャイニング」の恐怖度。
上述の横顔の私が、今回挑戦したのが「シャイニング」。
結論は、My恐怖度ランク=④だった。
恐怖感は主に怪奇な現象から生じると思う。この映画からは、
①ダニーの口に住んでいると言う、謎のトニーの存在。
②再三登場する237号室。その想像と、現実と。
③シンセサイザーが主と思われる、断続したあの不気味な不調和音。
④積雪中の足跡もスリリングな、あの凄い迷路。
などが挙げられそう。
細かいところでは、
①「しつけました」という、ぞっとするよな台詞。
②「遊びましょう」と囁く、ぞっとするよな姉妹。
③血を想わせる赤色系の内装と、タイプライターを初めとする什器備品類。
④時折り出現する怪奇的ショットと、心臓の鼓動音的効果。
といったところか。
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【3】「シャイニング」の長短。
といったことから‘恐怖の楽しみ’は、それほどでもなかったかもしれない。
寧ろ此の映画の特徴は、その卓越した演技力と、それを導く演出力にあり。
①特に気が変になりゆくジャック・ニコルソンの演技は、衝撃の最期と共に特筆もの。
②例えば、(土曜日)タイプの音。(月曜日)父と子の会話。(水曜日)グレディとの対決。といった具合に、○曜日毎に出来事を箇条的に描写した演出構成は、核芯に迫る吸引力を倍加していた。
③細かいところでは、人っ子一人居ないホテル内を、四面楚歌のダニーが遊園地擬きの車で走り回るシーンや、脱獄囚のニュースが流れたり、森林警備隊が出動したり、電話や無線も通じない吹雪のコロラド環境等も、眼には見えねど潤滑油的な効果を挙げていたのではないだろうか。
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【4】鑑賞後の雑感少々。
そもそも此の世には不思議な現象が多く存在する。と思う。プライベートな事ゆえ内容は述べられぬが、斯く言う私も体験している。
ホラー映画の中には其の様な現象を描いたものも在るような気がする。それを信じようと、信じまいと、それは各人の勝手。要は其れを楽しめば目的の大半は達するだろう。
頬が凍り付くようだった「エクソシスト」。突如霊界から現世に豹変する「アザーズ」の驚愕。6月6日6時に生まれた悪魔の子ダミアンが暗躍する「オーメン」。孫が小さい頃にせがまれて劇場鑑賞した「学校の怪談」。みんな、みんな懐かしい。
「人間は仙人では無い。所詮、一人では生きられぬ」。これが「シャイニング」観賞後の所感。具体的な説明理由は無い。ここらがホラー的感想と自認しつつ、…The End…。
【私の評価】中の上。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→④。
1980年(2012/8/25観賞=初見).英(WB)[監督]スタンリー・キューブリック[撮影]ジョン・オルコット[音楽]ベラ・バートック/ウェンディ・カーロス [主な出演者★=好演☆=印象]★ジャック・ニコルソン。シェリー・デュヴァル。☆ダニー・ロイド。☆スキャット・クローザース。[原題]THE SHINING[上映時間]1時間59分。