アメリ

アメリ(オト゚レイ・トトゥ)の顔

「地下鉄のザジ」(仏)に主演したカトリーヌ・ドモンジョ

人を驚かせて楽しむ彼女の趣味も罪が無く、ジャン=ピエール・ジュネ監督の作風も「~ザジ」のルイ・マル監督に何処となく似る。映画ならではの技法で表現した人の想像や想いが一杯詰まっている。ジュネ監督が4年後に撮った「ロング・エンゲージメント」でもエピソードの積み重ねは巧かったが、此処でも40年前の思い出が詰まる函を巡る挿話など特に秀逸。自分の死の想像も痛快。
そのような垢抜けして斬新な作風が、反面、「何じゃこりゃ」と思う部分と、私の心の中で激しく葛藤する。ザックバランな作風はいいが、少し諄い。どちらかと言えば私は苦手。2時間が長く感じた。特に後半30分ぐらいは苦痛だった。
少々下品なエロスや裏窓趣味が、それに拍車を掛けたことは言うまでもない。出来が良いのと、好き嫌いは別という典型的な作品。
【私の評価】中の上。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→④。
2001年(2011/9/1TV録画観賞=初見).仏[監督]ジャン=ピエール・ジュネ[撮影]ブリュノ・デルボネル[音楽]ヤン・ティルセン[主な出演者☆=印象]☆オト゚レイ・トトゥ。マチュー・カソヴィッツ[原題]LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAINAMELIE[上映時間]2時間00分。
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