若草の頃

この映画を見て大阪万博前の盛り上がりを思い出した。時代はその66年前。セントルイス万博前のスミス一家の喜怒哀楽を描いたミュージカル。
‘喜’の代表は、万博会場に向かう際の盛り上がり。
‘怒’の代表は、トゥーティ(マーガレット・オブライエン)が雪だるまを壊し捲るシーン。セントルイス愛が爆発している。
‘哀’は、「ニューヨークに行きたくない」と願う、スミス女系家族の想い。とりわけ、妻アンナ(メアリー・アスター)がピアノを弾くショットが秀逸。
‘楽’は幸福家族スミス一族の様々なシーンとしておこう。
幸福と言えば、ヴィンセント・ミネリ監督と、ジュディ・ガーランドが結ばれる赤い糸は何処で垂れていたのだろう。
この映画の5年前「オズの魔法使い」で♪Over thr Rainbowを披露したジュディ・ガーランド。1955年4月29日、京宝で観た「スタア誕生」で、♪スワニーの熱唱は今も脳裏を離れない。この映画でも、数々の歌に、天賦の才を聴かせて呉れた。
ヴィンセント・ミネリ監督の「ブリガドーン」は私のNo.2ミュージカルであるが、「巴里のアメリカ人」も僅差で好きな作品。洗練された「バンド・ワゴン」も捨て難い。ミュージカルの天才監督の一人といえる。が、この作品は、稍平凡で、残念ながら、先述作品群には及ばず。
【私の評価】中の中。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1944年(51公開)(2011//DVD観賞=初見).米(MGM)[監督]ヴィンセント・ミネリ[撮影]ジョージ・フォルシー[音楽]ロジャー・イーデンス/ジョージ・ストール[主な出演者☆=印象]ジュディ・ガーランド。マーガレット・オブライエン。レオン・エイムス。ルシル・ブレマー。トム/ドレイク。ヘンリー・H・ダニエル・Jr。ジョーン・キャロル。☆メアリー・アスター。[原題MEET ME IN ST. LOUIS[上映時間]1時間43分。
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