おしゃれ泥棒

「ローマの休日」以来12年。ウィリアム・ワイラー監督、オードリー・ヘップバーンと再び組む。当時の初々しさは当然影を潜める。その代わり、邦題通りの、お洒落な映画に仕上がった。
肩の凝らない円熟したコメディだ。ウィリアム・ワイラー監督の多才ぶりが伺われる。
冒頭間もなく、「ん?遊園地の車?と錯覚するちっぽけな車でオードリー・ヘップバーン颯爽と登場。活き活きしている。
パパ役のヒュー・グリフィスが強烈な印象。名演です。ピーター・オトゥールも悪くない。
美術館の警報が2度繰り返されれば、必ず起こるであろう現象を予測した行動には、胸を透かされる思い。この映画の白眉である。お・み・ご・と!。
舞台は花の都パリ。なのに話す言葉はイングリッシュの花盛り。ハリウッド、若しくはオードリー・ヘップバーンのフランス映画への憧れ?。ま、それは邪推かもしれぬし、どうでもいいこと。
垢抜けしていて、後味も佳い方。如何にして100万ドルを手中に収めるか。という原題の題意は終盤に判明する。
【私の評価】中の上。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→③。
1966年(公開)(2011/9/22TV録画観賞=再見).米(20世紀FOX)[監督]ウィリアム・ワイラー[撮影]チャールズ・ラング[音楽]ジョン・ウイリアムズ[主な出演者★=好演☆=印象]☆オードリー・ヘップバーン。☆ピーター・オトゥール。★ヒュー・グリフィス。シャルル・ボワイエ。イーライ・ウォラック[原題]HOW TO STEAL A MILLION[上映時間]2時間6分。
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