華麗なる相続人

当初は「何処でオードリー・ヘップバーンが登場するか?」と期待していた。加齢の女相続人が彼女だと気付いたのは暫く経ってから。容姿の変貌に驚愕。
概要は、ロフ財閥の社長だった父が遭難死。相続人となった彼女が、一族の陰謀に狙われる話。比較的よく練られた展開で一応は楽しめる。
が、上げ底の幕の内弁当を食べたような感じ。案外、底が浅くて平凡。
オードリー・ヘップバーンのサスペンス映画といえば「シャレード」と「暗くなるまで待って」だろう。前者は文字通りシャレた作品。後者は密室ものの特徴をよく捉えていた。それぞれ佳品だった。
見逃していたこの作品だったが、両作品と比べたら、はっきり言って劣ると思う。
その理由の一つに、官能直接描写の多さが挙げられる。「シャレード」から16年。「暗くなるまで待って」から12年。時の風潮には逆らえないのか。。「暗くなるまで待って」など、公開当時は邦題から変な想像など微動だにしなかったもの。
オードリー・ヘップバーン出演作の中では「緑の館」(1959年)と、最下位争いしそう。ということで、
【私の評価】凡作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1979年(80公開)(2011/10/26TV録画観賞=初見).米(パラマウント)[監督][撮影]フレディ・ヤング[音楽]エンニオ・モリコーネ[主な出演者★=好演☆=印象]オードリー・ヘップバーン。ベン・ギャザラ。ジェームズ・メイソン。ミシェル・フィリップス。ロミー・シュナイダー。モーリス・ロネ。オマー・シャリフ。クラウディナ・モーリ。ペアトレス・ストレイト。ゲルト・フレーヘ[原題]BLOODLINE[上映時間]時間57分。
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