ベリッシマ

「自転車泥棒」や「靴みがき」などと、そう変わらない時期に作られた同系の映画である。此の作品だけが製作後30年後に公開されているのは如何なる訳があったのだろう?。内容は、子役のオーディションに躍起となる母親の話というのに。
後で自分の愚かさに気付く母を演じるアンナ・マニャーニだが。早口。強気。の4文字を前面に出したような力演。
「カサブランカ」擬きの殺し文句「瞳が空の色になってる。いや水の緑」とか言って彼女にすり寄る男の挿話で盛り付けたりしているものの、メインディッシュは極めてシンプル。
劇中劇ではお馴染みの「赤い河」の渡河シーン。ラナ・ターナーや、バート・ランカスターの名も出てきて、ハリウッド映画への憧憬が見られたのには一寸吃驚。
予想通りのラストだった。ルキノ・ヴィスコンティ監督としては、肩抜きの小品と見たが?。
【私の評価】準佳作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→③。
1951年(81公開)(2011/11/7TV放映観賞=初見).伊[監督]ルキノ・ヴィスコンティ [撮影]ピエロ・ポルタルビ/ポール・ドナルド[音楽]フランコ・マンニーノ[主な出演者★=好演☆=印象]★アンナ・マニャーニ。ワルター・キアーリ。ティーナ・アピチッラ。アレッサンドロ・ブラゼッティ[原題]BELLISSIMA[上映時間]1時間55分。
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