水のないプール

図らずも最近「キュタピラー」「愛の流刑地」に続いて、官能の色彩深い本作を観た。
やはりアレネギー反応が起った。その源を考察してみた。性は心理表現や間接描写が主流の戦前思考は戦後も継承された。やがて黄金期を迎えた斯界もTVの普及で衰退してゆく。1961年新東宝倒産。71年大映倒産。同年製作中止した日活はやがてロマンポルノに路線を変更。1988年まで続いたこれが性表現革命の源流ではなかろうか?。
この期間は映画鑑賞ブランク時代の私だった。官能アレネギー要因は茲かもしれぬ。
さて此の作品。主人公の動機は解る。だがその行為表現が諄過ぎるのだ。ただ単に好奇心のみを揺さぶるだけのピンク路線とは一線を画して居る事は認められる。
よって、
【私の評価】中の中。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→④。
1982年(2011/12/10TV録画観賞=初見).日[監督]若松孝二[撮影]袴一喜[音楽]大野克夫[主な出演者★=好演☆=印象]☆内田裕也。MIE。中村れい子。藤田弓子。殿山泰司。タモリ。原田芳雄。紗貴めぐみ。浅岡朱美。沢田研二[上映時間]1時間43分。
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