日蓮と蒙古大襲来

今年の初観賞作品は「日蓮」だが、その時、この映画を劇場観賞していた事を思い出した。当時の鑑賞記を捜したら在った。(上記画像)の転記。
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当時はそのように仏教がだ落していたのかも知れないが、余りにも法華教を表面に強く押し出しすぎた。と見た。当時としてなら良いが、それが現在にも通じると人々に感じさせる説得力を或る程度は此の作品は持っているのではないか?。
それ程此の作品には日蓮上人の意志、考え方が強く表現されていて、上に述べた事を考えずに見れば、強い芯が一本ぐっと通った感じだ。いろいろな不思議な現象が、日蓮の危機を何回も助けるが、此れを述べたら、キリスト受難劇もおかしくなって来るから、此処では気にしない事にしても、あの史上有名な神風を日蓮上人の祈りの為としているのは、余りに欲張り過ぎる。 然し此の作品ではこうする他の手はない。

長谷川一夫は貫禄をだしてはいるものの、適役と迄は行かない。二枚目過ぎ、色気があるからである。他の演技陣では、市川雷蔵の北条時宗が割合精彩を放ち、淡島はまずまずといった程度で、何といっても此の作品の命は最後の呼び物。神風のシークェンス。一応難なく撮れている。
がもう一つ、圧倒的な“力”を元の大軍から受けなかったのは何故か?。十萬の大軍にしては、エキストラがもう一つ少なかったからではないか。こういう群衆場面も日本映画は外国映画に劣る一つの部門である。その意気込みを買って、75
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【現時点に於ける私の評価】中の下レベルか?。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1958年リアルタイム劇場観賞.日(大映)[監督]渡辺邦男[撮影]渡辺孝[音楽]山田栄一/中本敏生[主な出演者★=好演☆=印象]長谷川一夫。☆市川雷蔵。勝新太郎。千田是也。東山千栄子。志村喬。中村鴈治郎。淡島千景[上映時間]2時間18分。
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