東京島

やけに再放映が目立つ昨今である。昨年10月より割り当てチャンネルが急増したせいだろう。この映画も2ヶ月程前に途中で鑑賞放棄した作品。先日再放映していた。
これは敗戦の傷跡未だ覚め止らぬ1950年頃、マスコミを賑わしたアナタハン島事件がモデル。いわゆる漂流ものなので未見の後半部分を鑑賞した。
子供時代から好きなジャンルだ。夢と希望を失わず孤塁と闘う逞しさが見られるから。「ロビンソン・クルーソー漂流記」や「十五少年漂流記」が浮かぶ。余談になるが先日古本屋で「冒険ダン吉」を見つけた。この漂流もの漫画が26000円に仰天。映画で思い出すのは「青い珊瑚礁」や「パラダイス」や「白い砂」だが、最高傑作は「キャスト・アウェイ」。
先述した私の要望を総て満たしていた。その反対が此の映画。劇場擬きのあのダンスには呆れるばかり。無人島生活がそんなに楽しい?。あれではまるで楽園モード。
それでも脱出はしたい。脱出用のあんな舟を作る材料や道具は何処で調達したのか。住んでいる住居も豪華だ。豪華と言えば、あんな豪華な食品も何処で仕入れたのだろう?。着ている衣料は何時も新しい。髪の毛も茫々にならない。痩せもせずに元気一杯。
どのようにして東京に帰れたのだろう?。まだまだありそう。だが述べる気も失せる。臨場感、緊迫感、現実性、心理描写、面白さ、孤島で過ごす男女に起こる特有の官能描写、島を脱出出来た感動等々、私の眼からはいずれも欠ける。しまった!。途中で鑑賞放棄したのが正解だったのだ。早くも今年観賞作品のワースト1決定か?。
追伸 この映画を高評価される方々、その意向は尊重します。が、申し訳けありません。これが私の率直な感想です。
【私の評価】駄作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→③。
2010年(2012/1/8TV録画観賞=初見).日[監督]篠崎誠[撮影]芦澤明子[音楽]大友良英[主な出演者]木村多江。窪塚洋介。鶴見辰吾[上映時間]2時間9分。
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