三人の妻への手紙

流石にこの映画はリアルタイムで観ていない。高校2年で男女共学を初体験した。羞恥心一杯だった頃の映画である。こんな恋愛映画なんて…。観ていなかった筈だ。
閑話休題。
仲の良い三人の妻が居た。冒頭で解る題意。突如立つ波風。巧い出だしだ。それぞれの家庭状態が判明してくる。簡潔にして明瞭な描写が新鮮にして懇切。
冷蔵庫が(アメリカの)家庭に入ったのは2年前だったことまで分かる。(日本の家庭には未だその姿も無かったなぁ)。
聞こえる電車の音にリアル感あり。子道具のラジオが活躍する。華やかな舞踏会。日本でもダンス教室が出現して来た頃だった。
題名からして、サスペンスの雰囲気を醸すこの映画である。ネタバレさせない為に此れ以上は書けぬ。
冒頭に出現する姿無き“アディ”の正体は、ラストに判明する。よく練れた脚本に唸る。「音楽もマッチしている」と思ったら、やはり!アルフレッド・ニューマンだった。
【私の評価】意欲を感じる佳作。
【私の好み度(に①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→③。
1949年(50公開)(2011/12/12観賞=初見).米(20世紀FOX)[監督]ジョセフ・L・マンキウィッツ[撮影]アーサー・C・ミラー[音楽]アルフレッド・ニューマン[主な出演者]ジーン・クレイン。 ジェフリー・リン。アン・サザーン。カーク・ダグラス。リンダ・ダーネル。ポール・ダグラス[原題]A LETTER TO THREE WIVES[上映時間]1時間43分。
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