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“字幕版映画の人気低下”と題した新聞記事を最近目にした。私は未見だが、3D版では字幕が読み辛いらしい。この映画は2D版だから読み辛くはない。が、オープン・クレジット迄の字幕の速さには参った。読むだけで精一杯。画像を眺める余裕無し。
デヴィッド・フィンチャー監督と聞けば思い出す。後味悪い『セブン』のラスト。今回は冒頭で一杯食わされた感じだった。暗褐色の画像モードの中で連発される単語は「ブログ」「サイト」「まさか!」「ハッキング」「不正アクセス」「フェイスブック」etc。
インドアは音楽と言うより寧ろリズムと呼ぶべき音響に湧き、アウトドアはレガッタに湧く。「彼等は知性も創造性も無い」と蔑むマーク、女性をハックする君は完全無欠?。良きに付け悪しきに付け発散するはアメリカの体臭。
最近は直ぐに日本に感染する模様。昨日通院途中の電車内。終始無言でスマホをなぞる指ばかり。便利さの裏側に潜むは、リスクと人間関係の希薄化ではなかろうか。
若きハッカーの億万長者物語から感じるは、時の流れは激しくて、空虚なことのみ多かりき。巧緻な脚本の中に潜む暴走気味の台詞が【私の評価】中の上に繋がった。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→④。
2010年(11公開)(2012/1/17TV録画観賞=見).米(コロンビア/ソニー・エンターテインメント)[監督]デヴィッド・フィンチャー[撮影]ジェフ・クローネンウェス[音楽] トレット・レズナー/アッティカス・ロス[主な出演者★=好演☆=印象]☆ジェシー・アイゼンバーグ。アンドリュー・ガーフィールド。ジャスティン・ティンバーレイク。ルーニー・マーラ[原題]THE SOCIAL NETWORK[上映時間]2時間00分。
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