男はつらいよ 望郷編

プロローグ。例によって夢を見る寅さん。今回はおいちゃん危篤!。なんと!葬儀の段取りまでしたことから、例によって一騒動。「さくら止めるな!」例によって旅立つ先は北海道。カンナの花が美しい。此処はSL操車場。高羽哲夫の撮影は旅愁を掻き立てる。
いろいろあって、「真面目に働こう!」と再び足は柴又へ。豆腐屋家業に精出す寅さん。口だけは相変わらず辛辣だ。「けつに卵の殻つけて…」なんて台詞も、寅さんに掛かると下品さは無い。寧ろ面白さの中に味わい深さが残るから不思議だ。
今回のマドンナ役は長山藍子。今回の季節は夏真っ盛り。夏姿。盆興行。冷やし素麺。花火。海水浴場。…山田洋次監督の手に掛かると、これら夏の風物詩が、何とも言えぬ抒情と、味わいと、落ち着きを感じる。これまた不思議である。
【私の評価】佳作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1970年(2012/1/TV録画観賞=再見).日(松竹)[監督]山田洋次[撮影]高羽哲夫[音楽]山本直純[主な出演者★=好演☆=印象]★渥美清。☆長山藍子。森川信。三崎千恵子。前田吟。☆倍賞千恵子。笠智衆。佐藤蛾次郎。太宰久雄。木田三千雄。谷村昌彦[上映時間]1時間28分。
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