男はつらいよ 噂の寅次郎

木曽路。大井川。小樽。……旅情を掻き立てる撮影は魅力的である。が、今回はほかに取り立てて記すことが見つからないのが残念。
寅さんが乗ったバスに偶然、博の父が乗り合わせているのは奇遇すぎる感を与える。
旅の雲水に二度も逢うのも、話の構成上必要だろうが、同じことがいえそう。
そういえば、荒川早苗のような近代風女性が団子屋に勤めに来るのも多少は違和感を伴う。
ストーリーが平凡に思える由縁は、この様なところから来るのではないだろうか。
何か特徴を出して欲しいと思った。
荒川早苗に扮する大原麗子。その不遇な晩年が思い出される。合掌。
【私の評価】中の中。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→③。
1978年(2012/3/29TV録画観賞=再見).日(松竹)[監督]山田洋次[撮影]高羽哲夫[音楽]山本直純[主な出演者★=好演☆=印象]渥美清。☆大原麗子。泉ピン子。☆室田日出男。志村喬。大滝秀治。倍賞千恵子。前田吟。三崎千恵子。太宰久雄。笠智衆。佐藤蛾次郎[上映時間]1時間45分。
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