1959年の公開洋画 My Best10

【1】
まえがき。
この年は皇太子ご成婚の年。4月10日。日本国中が白黒テレビで、華やかなパレードに魅入り祝福した。カラーテレビはまだ無かった。
私事ながら3ヶ月前に私も結婚して居た。新婚旅行は外国など夢のまた夢の時代だった。新幹線すら未だ無い。JRという呼称も遥か先。国鉄の当地発東京行夜行列車で日光/熱海方面へ。
東照宮は雪。華厳の滝は凍結。中禅寺湖は白一色だった。(カラー・フィルムさえ無かった時代。当時は最新のモノクロ・カメラで撮った写真↓)




旅から戻った私を待っていたのは激務と勉学。正月も出勤。某国家試験挑戦。公私共に環境が激変した私の映画鑑賞は音を立てて崩れ去る。下記に挙げた映画も其の殆どがリアルタイム鑑賞ではない。鑑賞数は約半減。「さすらい」とか「いとこ同志」などを見逃している。その代わり観賞作品は粒揃い。10本の選考に四苦八苦した。
この数年来、人気を競った三大女優が居た。2~3年前にモナコ王妃となったグレース・ケリーは引退していたが、メル・ファーラーと結婚していたオードリー・ヘップバーンと、アーサー・ミラーと結婚していたマリリン・モンローは健在。銀幕の人気を二分するほどに君臨して居た。My Best10にも当然のように登場している。
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【2】
観た1959年の公開洋画
(一次選考通過作。W=ワースト映画)
↑ 「題 名」→【 ひ と こ と 】
★「或る殺人」→【面白イ!。リアルタイムデ観タカッタ映画ダ】
★「アンネの日記」→【下述】
★「お熱いのがお好き」→【下述】
★「悲しみは空の彼方に」→【下述】
「ガンヒルの決斗」→【古キ良キ時代ノ西部劇ノ一角形成ス】
「騎兵隊」→【我見出セリ。西部劇嫌イと大好キ派の分岐点】
★「恋人たち」→【下述】
★「十二人の怒れる男」→【下述】
「白い砂」→【巨匠ジョン・ヒューストンの失敗作と見タケレドモ?】
★「旅路」→【後味モ爽ヤカ。ホテル形式映画ノ佳品ナル哉】
★「尼僧物語」→【下述】
★「灰とダイヤモンド」→【下述】
「白銀は招くよ!ザイラーと12人の娘」→【ザイラーのスキーだけ】
★「北北西に進路を取れ」→【下述】
W「緑の館」→【メル・ファーラー監督。新妻オードリー・ヘプバーンにヨレヨレ】
「南太平洋」→【一日本人ノ私ニハ少々居心地悪キ、ミュージカル】
★「リオ・ブラボー」→【下述】
「レ・ミゼラブル」→【誰モガ知ッテイル話ヲ走馬燈ノ様ナ展開デ】
「ワーロック」→【娯楽性上々ノ西部劇。ウィドマークvsフォンダ】
★「私は死にたくない」→【下述】
【以上20作品】
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【3】
1959年公開洋画My Best10【各画像クリックで本文】
第1位
「十二人の怒れる男」
映画以前にシナリオ読んだ私にとって訳あり映画。

第2位
「北北西に進路を取れ」
マクガフィン使いの名手ヒッチ先生<何でした?あのマイクロフィルム」。

第3位
「尼僧物語」
欲を言わせて貰えれば、「オードリー・ヘップバーンは何故?尼僧になる決心をしたのか?」。もし其の描写が在ったならパーフェクト!。と私は思う。

第4位
「灰とダイヤモンド」
甦る小学生時代の新聞写真。ナチスドイツの悪夢から逃れるポーランド難民の姿が。

第5位
「恋人たち」
いと不思議。官能場面も美化せしむ。ブラームス弦楽四重奏曲の豊かな旋律よ。

第6位
「リオ・ブラボー」
圧巻!冒頭から一気一気の迫真力。2分間の動きが見事な伏線に。鮮やかとしか言いようがない。

第7位
「お熱いのがお好き」
レモンとの息ピタリ!。マリリン活き活き。影に操るワイルダー。

作品はモノクロ。
第8位
「私は死にたくない」
死刑制度廃止を叫ばれる方々の気持ちも解る。こういう映画を見る度に。

第9位
「アンネの日記」
トップカットの群れ飛ぶ鴎。屋根裏に流れるベートーヴェン運命交響曲。映像と音楽が溶け合う中で、サスペンス映画顔負けの緊縛感が。

第10位
「悲しみは空の彼方に」
肉親愛と人種差別の狭間で爆発するテーマ。

【 The End 】
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