1960年の公開邦画 My Best10
【1】
[まえがき]
①安保闘争に明け暮れた激動の年であった。その裏面では、だっこちゃんが流行した。インスタント・コーヒーと即席ラーメンが盛況となった此の年、日本映画は古今を通じ最高の公開本数(547本)を記録している。(下記に見難いグラフ↓)

②にも拘わらず私の観賞作品数は僅かである。見る機会が殆ど無かった。それでもリアルタイムではないが、小津安二郎。黒澤明。成瀬巳喜男。五所平之助。新藤兼人。市川崑。山本薩夫。等々、錚々たる巨匠の作品は観ている。その中に、我が敬愛する木下恵介監督の名が無い。あの部分カラーで有名な「笛吹川」を見逃しているからだ。返す返すも残念である。
③フランスのヌーヴェル・ヴァーグが日本にも伝染。松竹ヌーヴェルバーグが起こる。私も大島渚監督や篠田正浩作品を観ている。これらもリアルタイム鑑賞ではないが。また評価に困るような作品でもあった。
【2】
観た'60年公開邦画
(アイウエオ順)
★「秋日和」
「いろはにほへと」
★「おとうと」
「乾いた湖」
★「黒い画集 あるサラリーマンの証言」
「白い牙」
「青春残酷物語」
★「地の涯に生きるもの」
★「波の塔」
★「裸の島」
★「武器なき斗い」
★「娘・妻・母」
★「通夜の客」より わが愛
★「悪い奴ほどよく眠る」
--- 以 上 ---
【3】
1960年公開映画 My Best10
【各画像クリックで本文】
第1位
「おとうと」
何と言っても強印象。映像技法の元祖“銀残し”。

第2位
「黒い画集 あるサラリーマンの証言」
我発見す。人間として在るべき姿を。

第3位
「武器なき斗い」
涙無クシテ観ラレヌ。社会弱者ノ為献身セル宣治ノ生涯。

第4位
「悪い奴ほどよく眠る」
バラ哀し ケーキのビルの 七階に

第5位
「秋日和」
バッハの曲ハ「アア、バッハ」。小津映画モ「アア、小津映画」。

第6位
「裸の島」
無駄なセリフは返って集中力と迫真性を削ぐ。

第7位
「娘・妻・母」
長男の嫁が見出した結論に拍手を贈りたい。

第8位
「通夜の客」より わが愛」
在って良い。貞淑な妻の目線で描く作品。

第9位
「地の涯に生きるもの」
涙の洪水か。オシンコシンの滝。

第10位
「波の塔」
これぞ唯一の愛の道。見事に活きる伏線。

[まえがき]
①安保闘争に明け暮れた激動の年であった。その裏面では、だっこちゃんが流行した。インスタント・コーヒーと即席ラーメンが盛況となった此の年、日本映画は古今を通じ最高の公開本数(547本)を記録している。(下記に見難いグラフ↓)

②にも拘わらず私の観賞作品数は僅かである。見る機会が殆ど無かった。それでもリアルタイムではないが、小津安二郎。黒澤明。成瀬巳喜男。五所平之助。新藤兼人。市川崑。山本薩夫。等々、錚々たる巨匠の作品は観ている。その中に、我が敬愛する木下恵介監督の名が無い。あの部分カラーで有名な「笛吹川」を見逃しているからだ。返す返すも残念である。
③フランスのヌーヴェル・ヴァーグが日本にも伝染。松竹ヌーヴェルバーグが起こる。私も大島渚監督や篠田正浩作品を観ている。これらもリアルタイム鑑賞ではないが。また評価に困るような作品でもあった。
【2】
観た'60年公開邦画
(アイウエオ順)
★「秋日和」
「いろはにほへと」
★「おとうと」
「乾いた湖」
★「黒い画集 あるサラリーマンの証言」
「白い牙」
「青春残酷物語」
★「地の涯に生きるもの」
★「波の塔」
★「裸の島」
★「武器なき斗い」
★「娘・妻・母」
★「通夜の客」より わが愛
★「悪い奴ほどよく眠る」
--- 以 上 ---
【3】
1960年公開映画 My Best10
【各画像クリックで本文】
第1位
「おとうと」
何と言っても強印象。映像技法の元祖“銀残し”。

第2位
「黒い画集 あるサラリーマンの証言」
我発見す。人間として在るべき姿を。

第3位
「武器なき斗い」
涙無クシテ観ラレヌ。社会弱者ノ為献身セル宣治ノ生涯。

第4位
「悪い奴ほどよく眠る」
バラ哀し ケーキのビルの 七階に

第5位
「秋日和」
バッハの曲ハ「アア、バッハ」。小津映画モ「アア、小津映画」。

第6位
「裸の島」
無駄なセリフは返って集中力と迫真性を削ぐ。

第7位
「娘・妻・母」
長男の嫁が見出した結論に拍手を贈りたい。

第8位
「通夜の客」より わが愛」
在って良い。貞淑な妻の目線で描く作品。

第9位
「地の涯に生きるもの」
涙の洪水か。オシンコシンの滝。

第10位
「波の塔」
これぞ唯一の愛の道。見事に活きる伏線。

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