男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

このシリーズ第26作は、博とさくら夫婦が独立した我が家を持つという記念すべき回となった。源公に借りた2万円で、祝いを贈る寅さんだったが…。

寒い海に群れ飛ぶかもめが美しい。例によって、飛び出した先が奥尻島。薄幸のすみれ(伊藤蘭)が柴又へ。
「滑る。転ぶ。の類は口にしたら駄目」。すみれに気を遣う何時もの寅さんが大忙し。
「どっちが試験受けるのか分かりゃしない」の台詞が当を得て、2代目おいちゃんだった松村達雄が先生の夜間学校に。
山田洋次監督は「学校シリーズ」の構想が、この時点で既に芽生えていたことを伺わせる。

例によって、すみれには恋人が居て、、。再び旅に出る寅さん。
「返すからな」。源公に借りた2万円を決して忘れていない寅さんに好意!。
潤滑油が滑らかな機械のように、爽やかに展開した第26作は終わりを告げる。
【私の評価】佳作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1980年(2012/5/18TV録画観賞=再見).日(松竹)[監督]山田洋次[撮影]高羽哲夫[音楽]山本直純[主な出演者★=好演☆=印象]★渥美清。★伊藤蘭。倍賞千恵子。前田吟。三崎千恵子。太宰久雄。笠智衆。佐藤蛾次郎。中村はやと。村田雄浩。☆松村達雄。米倉斉加年[上映時間]1時間40分。
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