男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

寅さんとふみが再会する場所↑は、昨年元旦に参詣した社。個人的な事柄にて申し訳けないが、当時を思い出し万感胸に迫る。
関西弁を巧みに操る渥美清ではあるが、やはり東京の人。芦屋雁之助や大村崑が醸し出す浪花情緒こそ本物の味と実感する。
「寅さん、迷惑なら言ってくれればいいのに、、」。ふみに扮する松阪慶子が醸し出す艶やかな味も本物。
「お前ならきっといいおかみさんになれるよ」。何時もの例に従って、浪花の恋に別れを告げる寅次郎。
東京の人に戻った渥美清の脊に、格別な物悲しさが映ったシリーズ第27回であった。
今回から満男役を継いだ吉岡秀隆には、新たなる明るさを見出してゆきたい。
【私の評価】格別な想いが残る佳作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1981年(2012/5/25TV録画観賞=再見).日(松竹)[監督]山田洋次[撮影]高羽哲夫[音楽]山本直純[主な出演者★=好演☆=印象]★渥美清。★松阪慶子。倍賞千恵子。前田吟。吉岡秀雄。下条正巳。☆三崎千恵子。太宰久雄。笠智衆。佐藤蛾次郎。☆芦屋雁之助。☆大村崑。斉藤洋介[上映時間]1時間44分。
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