1963年の公開邦画 My Best10

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【ひとこと】
この年,邦画界の巨塔、小津安二郎逝く。満60才の若さだった。もっと長生きされていたら更に多くの名画が生まれたろうに。と惜しまれてならない。
トップ画像は、20年ほど前の入試センター試験「国語」の問題の一部。小津映画が題材になっている。ともすれば低く見られていたかもしれぬ映画が、その地位を評価されたものと解釈したい。
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1963年公開邦画 My Best10【各画像クリックで本文】
第1位
「天国と地獄」
見事なり。煙突の煙。息をも吐かせぬ2時間23分。

第2位
「五番町夕霧楼」
熱涙のクローズ・アップ。百日紅のフラッシュ・バック。

第3位
「にっぽん昆虫記」
綺麗事描写に対するレジスタンスを見る思い。

第4位
「海軍」
これは、平和の礎となられた幾多の英霊への鎮魂歌。

第5位
「古都」
古都を愛でる息遣いが聞こえて来る。

第6位
「みんなわが子」
絵の具を食べる子が居た話は実際に聞いた。

第7位
「眠狂四郎殺法帖」
俺の剣が完全に円を描き終わらぬうちに、お前は死ぬ。

第8位
「太平洋ひとりぽっち」
事実は迫力を生む。未レビュー。

第9位
「女系家族」
こんなに笑った映画も珍しい。

第10位
「伊豆の踊子」
5回も映画化されている。その一編。

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