男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

今回は余り冴えが無かった。その理由を、話の展開順に少し挙げてみる。
①先ず、岩手で逢う登とのエピソードは何の伏線にもなっていない。
②釧路で相部屋になる栄作のエピソードも、取って付けた感あり。極めて平凡。
③トニーの部屋で寝込んだ風子。寅さんが赴けば、やがてケロッと治るのも極めて不自然。挙げ句の果てに選んだのは第三者ってどういうこと。それでも北海道での結婚式に赴いた寅さんが、熊に襲われるシークェンスも、取って付けた感じ。
同じ結婚式でも、タコ社長の娘あけみの結婚式シークェンスだけが、唯一の見所として救われた。
ところで寅さんは、何時、何処で、何故、どうして夜霧にむせいだのだろう?。
私としてははっきりと分かりかねる第33作であった。
【私の評価】凡作と思う。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→④。
1984年(2012/6/30TV録画観賞=再見).日(松竹)[監督]山田洋次[撮影]高羽哲夫[音楽]山本直純[主な出演者★=好演☆=印象]渥美清。中原理恵。秋野太作。佐藤B作。★美保純。渡瀬恒彦。倍賞千恵子。前田吟。吉岡秀雄。下条正巳。三崎千恵子。太宰久雄。笠智衆。佐藤蛾次郎[上映時間]1時間42分。
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