髪結いの亭主
1992年公開(仏)[監督]パトリス・ルコント[出演]ジャン・ロシュフォール 。アンナ・ガリエナ(他)

昨日upした「寅次郎の青春」で、御前様の「髪結いの亭主なら寅に似合い云々」の台詞を聞いて、急に観たくなったのがこの映画。
「髪結いの亭主」は、「寅次郎の青春」の前年に公開されている。恐らく此の映画の事が潜在意識として働いていたのではなかろうか?と、余計な詮索をして仕舞った。
無論そんな事はどうでもいい事。問題は、観ていても一向に面白くも痒くもならない事だった。
でも、それから少し時間が経由したとき「ハッ」と気付いた。「これはファンタジー」ではないか。と。
面白くならぬのは「なんでこの理容店は料金を取らないのだろう?」とか、現実的なことを考えていたからだったのだ。
調髪料なんか関係ないのだ。そして、店内で夫婦が愛し合って居ても、それを現実的な臨場感を以て見るのは間違いだったのだ。あの踊りも然り。
間違いなく、これは感覚で観る映画だった。何でも論理的に観る私には不得手なジャンルの作品だったのだ。
と分かった後での私の所感。これは、一途に愛された女性の、男性に対するひたすらな愛の讃歌と言うべきかもしれない。と。
余談ながら、マチルドが理容店を出た途端、共に鑑賞していた妻が、「死ぬかもしれない」と呟いたそのセンスに、参った、参った。
と、キー・インして、外を見る。横殴りの雨風が樹木の枝を揺るがせ、縁側のガラス戸を叩き付けている。台風17号。ただいま通過中。

昨日upした「寅次郎の青春」で、御前様の「髪結いの亭主なら寅に似合い云々」の台詞を聞いて、急に観たくなったのがこの映画。
「髪結いの亭主」は、「寅次郎の青春」の前年に公開されている。恐らく此の映画の事が潜在意識として働いていたのではなかろうか?と、余計な詮索をして仕舞った。
無論そんな事はどうでもいい事。問題は、観ていても一向に面白くも痒くもならない事だった。
でも、それから少し時間が経由したとき「ハッ」と気付いた。「これはファンタジー」ではないか。と。
面白くならぬのは「なんでこの理容店は料金を取らないのだろう?」とか、現実的なことを考えていたからだったのだ。
調髪料なんか関係ないのだ。そして、店内で夫婦が愛し合って居ても、それを現実的な臨場感を以て見るのは間違いだったのだ。あの踊りも然り。
間違いなく、これは感覚で観る映画だった。何でも論理的に観る私には不得手なジャンルの作品だったのだ。
と分かった後での私の所感。これは、一途に愛された女性の、男性に対するひたすらな愛の讃歌と言うべきかもしれない。と。
余談ながら、マチルドが理容店を出た途端、共に鑑賞していた妻が、「死ぬかもしれない」と呟いたそのセンスに、参った、参った。
と、キー・インして、外を見る。横殴りの雨風が樹木の枝を揺るがせ、縁側のガラス戸を叩き付けている。台風17号。ただいま通過中。
スポンサーサイト