三人の名付親
1948年('53公開)(米)[監督]ジョン・フォード[出演]ジヨン・ウェイン。ペドロ・アルメンダリス。ハリー・ケリー・Jr。ワード・ポンド(他)

一瞬これが西部劇かと疑いたくなった。そのような暖かい映画だった。三人の男は悪人である。それを分かって居ながら、助けたくなるような気に包まれて来る。
これ即ち、名付け親である三人が真からの悪人では無いのだと、納得せしめ行くジョン・フォード・タッチによるものだろう。
聖書の活用は其の最たるもの。「♪~サイレント・ナイト」が流れるニュー・エルサレムの夜もさることながら、嵐の砂漠の果てに、キッドが死ぬシーンが特に印象深い。
無論、西部劇としての演出は堂に入ったもの。バーリーの保安官バッジに三人が驚くショット。銃音のみで知らしめるピートの死。赤ん坊にグリースを塗るシーンなど秀逸。
終わりに少々のケチつけ。あの残酷な環境の中でも死ななかった赤ん坊。負傷し瀕死の様態だったピートが、赤ん坊のお陰で急に元気になる様相。あの水の無い環境下で意外に元気だった馬。そして最後に、悪党にあれだけのヒューマニズムが!。といったところが、稍不自然というか、違和感めいたものを感ずる瞬間もあった。

一瞬これが西部劇かと疑いたくなった。そのような暖かい映画だった。三人の男は悪人である。それを分かって居ながら、助けたくなるような気に包まれて来る。
これ即ち、名付け親である三人が真からの悪人では無いのだと、納得せしめ行くジョン・フォード・タッチによるものだろう。
聖書の活用は其の最たるもの。「♪~サイレント・ナイト」が流れるニュー・エルサレムの夜もさることながら、嵐の砂漠の果てに、キッドが死ぬシーンが特に印象深い。
無論、西部劇としての演出は堂に入ったもの。バーリーの保安官バッジに三人が驚くショット。銃音のみで知らしめるピートの死。赤ん坊にグリースを塗るシーンなど秀逸。
終わりに少々のケチつけ。あの残酷な環境の中でも死ななかった赤ん坊。負傷し瀕死の様態だったピートが、赤ん坊のお陰で急に元気になる様相。あの水の無い環境下で意外に元気だった馬。そして最後に、悪党にあれだけのヒューマニズムが!。といったところが、稍不自然というか、違和感めいたものを感ずる瞬間もあった。
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