1973年公開外国映画My Best 10
この年はアメリカ映画が元気があった。多士済々に発想を転換させたような空気を感じた。【各画像クリックで本文へ】
第1位
「ジョニーは戦場へ行った」
看護師( ダイアン・ヴァーシ )がジョー(ティモシー・ボトムズ)の胸元に指でなぞる"M"の字。
ジョーがそれを感知したのを確認すると、布切れでそっと"M"を消し、次になぞるのは"E"の字。
何と悲痛な"MERRY CHRISTMAS"か。魂を揺すぶられるシーンだ。
第2位
「激突!」
主な出演者は只一人のこの映画を、スピルバーグ監督はあっと驚く映画に仕上げた。出演者がもう一人居たのだ。
それはローリー車。彼は正に生きた主演“車”だった。主演車は引き返しトンネル前で、スクールバスを助け戻って来る主演者をじっと待つ。
完全に擬人化されたローリー車が居た。この映画の名場面と言いたい。
第3位
「ポセイドン・アドベンチャー」
先導した牧師の危機を救うべく水に潜るシェリー・ウィンターズの姿が今も心に留まる。『陽のあたる場所』で水死した彼女は此処でも水に死す。嗚呼!。
またもや起こる爆発音。更に傾く船体。水中に没する刑事の妻。吹き出す蒸気。ハッチを閉めた後、力尽きる牧師の胸を去来するものは何だったろうか。
「神に縋るだけでは駄目。自ら救いを勝ち取る努力を為せ」という彼の信条に同感する。この映画は真摯に神を見つめ、人間愛に想いを馳せている。
第4位
「スケアクロウ」
この映画のテーマは“優しさ”だろう。男と男の。 何時しかライオンに同情の念を寄せて行くマックスの優しさ。妻の期待を裏切ったことに対する懺悔と、未だ見ぬわが子へプレゼントを持って現れたライオンの心情。
人間たる者は、それが男と女、男と男、女と女、の如何を問わず、優しさを持たねばならない。と痛感させられた映画である。
第5位
「フォロー・ミー」
敬愛する名匠キャロル・リードの遺作である。彼の作品に凡作は無い。遺作は洒落たロマンス・コメディだった。
クライマックスのハンプトン・コートの迷路は、さすが名匠と唸らせる。これは、相手の心を理解してこそ、我が身も救われる。ということを悟らせてくれる佳作である。
第6位
「ジャッカルの日」(本文なし)
フランス大統領暗殺計画を巡り対決するジャッカルとルベル警視。
そこに展開する虚々実々の攻防。
我が身の危険を知りつつも式典に赴くド・ゴール大統領。
ドキュメンタリー・フィルムも交え進展する現実と虚構の交錯は、類い希なサスペンスを生み出した。映画らしい映画だ。
第7位
「マクベス」
この「マクベス」は、その残酷性に意義を見出す。黒澤明作品「蜘蛛巣城」の様式美と好対照。冒頭附近の3人の魔女が醸し出すあの嫌らしい雰囲気に始まった悲劇は、ダンカン謀殺から、マクベスの最期まで、残虐感は絶え間なく続く。良い悪い。嫌い好きは別にして…。
第8位
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
セックス描写が多いからという理由だけではない。正直言って苦手なジャンルの映画である。おまけに難解と来ている。それは世の中の綺麗事を総て取り払い、赤裸々な人間像を剥き出しに画く。「いったいそれがどういう意味があるのか」と逃げてしまわずに、この映画を考えてみた。(中略)人間とはこういう生きものなのだ。と云っているようである。
第9位
「大列車強盗」
頭数の劣勢を、頭脳と社会正義感が跳ね返す。雄大な大自然と雄壮な音楽が交錯かる中で、西部劇は終盤に差し掛かる。そして最後に用意されていたどんでん返し。そういえば伏線が敷かれていたなぁ!。
第10位
「007/死ぬのは奴らだ」(本文なし)
すっかりお馴染みとなった007シリーズ。
第8作の今回は、ロジャー・ムーアが3代目ボンド役で新登場。
諜報部員の死を巡って、新型兵器が活躍する。
スピード感が横溢している。
-- THE END --
第1位
「ジョニーは戦場へ行った」

ジョーがそれを感知したのを確認すると、布切れでそっと"M"を消し、次になぞるのは"E"の字。
何と悲痛な"MERRY CHRISTMAS"か。魂を揺すぶられるシーンだ。
第2位
「激突!」

それはローリー車。彼は正に生きた主演“車”だった。主演車は引き返しトンネル前で、スクールバスを助け戻って来る主演者をじっと待つ。
完全に擬人化されたローリー車が居た。この映画の名場面と言いたい。
第3位
「ポセイドン・アドベンチャー」

またもや起こる爆発音。更に傾く船体。水中に没する刑事の妻。吹き出す蒸気。ハッチを閉めた後、力尽きる牧師の胸を去来するものは何だったろうか。
「神に縋るだけでは駄目。自ら救いを勝ち取る努力を為せ」という彼の信条に同感する。この映画は真摯に神を見つめ、人間愛に想いを馳せている。
第4位
「スケアクロウ」

人間たる者は、それが男と女、男と男、女と女、の如何を問わず、優しさを持たねばならない。と痛感させられた映画である。
第5位
「フォロー・ミー」

クライマックスのハンプトン・コートの迷路は、さすが名匠と唸らせる。これは、相手の心を理解してこそ、我が身も救われる。ということを悟らせてくれる佳作である。
第6位
「ジャッカルの日」(本文なし)

そこに展開する虚々実々の攻防。
我が身の危険を知りつつも式典に赴くド・ゴール大統領。
ドキュメンタリー・フィルムも交え進展する現実と虚構の交錯は、類い希なサスペンスを生み出した。映画らしい映画だ。
第7位
「マクベス」

第8位
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」

第9位
「大列車強盗」

第10位
「007/死ぬのは奴らだ」(本文なし)

第8作の今回は、ロジャー・ムーアが3代目ボンド役で新登場。
諜報部員の死を巡って、新型兵器が活躍する。
スピード感が横溢している。
-- THE END --
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