公開年別MyBest第52回=1975年洋画
第1位
「ハリーとトント」
【各画像クリックで本文↓】
▼孤独な老人にとって、ペットは最高の癒し。犬と猫との差こそ在れ、体験者の私は、トントと一心同体のハリーが解る。
▼半世紀ぶりに再会した元高校教師と元ダンサー。自然に組み合い踏むステップ。心の青春は宝物。
▼若者は若者同士が自然。一人になったハリーにトントが囁く。「ボクが付いてるニャン」。
▼忘れ得ぬサンタモニカの海辺。ロードムービーはキラキラ光る宝石箱だ。
第2位
「デルス・ウザーラ」
▼黒澤映画だがソ連映画。外国映画の部類に入る。
▼デルスは言う。「小屋に燐寸と米と塩を残せ。人死なない」。森の動物も人。アルセーニエフを救ったのはその美しい心だ。
▼アムール虎に怯えるデルス。家を箱と称するデルス。自然の摂理に生き抜いたデルス。
▼自然への畏敬の念を、祈る想いで謳い上げた黒澤明監督に拍手!。
第3位
「ゴッドファーザーpartⅡ」
▼父とは違う手法を目指マイケルが新鮮。世の変化に追従し得ぬマフィアへの風刺もチラリ
▼舞台は広大。ニューヨーク。ラスベガス。キューバ革命下のハバナ。そして一族の故郷、シチリアのコルレオーネ村。
▼繰り返される裏切りと、惨劇と、決別。勝利の影に、断ち得ぬ肉親の絆。
▼自分の意志や、信念や、考え通りに事成らず。人、それを宿命と呼ぶ。
第4位
「ルシアンの青春」
▽ルシアンの青春を悼む。
▼理解出来るレジスタンス加入の動機。志望を拒絶された運命の何と皮肉。
▼ナチスの手先と成り果てた中に、神様は居た。
▼フランスとの出会い。人生最高の時だった逃亡先スペインでの短い日々。
▼凛々しく、男らしく、勇ましい生涯だった。
△ルシアンの青春を悼む。
第5位
「ザッツ・エンタテインメント」
▼一口で言い表せば、陶酔か。ミュージカルって、こんなに楽しい。こんなに華やか。これは歌と踊りの玉手箱。
▼フレッド・アステアと、ジーン・ケリー。宿命のライバルに、ビング・クロスビーが割って入る。
▼華を添えるは、ジュディ・ガーランドに、デビー・レイノルズ。数え切れないスタア連。
▼これは正に満天に鏤められた煌めく星座だ。
第6位
「チャイナタウン」
▼殺伐とした雰囲気の中で、巧みに解きほぐされていく真相。
▼ジョン・ヒューストン・ワールド「マルタの鷹」が、ロマン・ポランスキー・ワールドに融け込んだよう。
▼1930年代の暗黒ムードが漂うチャイナタウンの凄さ。
▼鼻に傷を負った儘、ギテス探偵を演じきったジャック・ニコルソンの見事さ。
第7位
「JAWS ジョーズ」
▼「激突!」のタンクローリー車の不気味さを、そのまま人食い鮫に置き換えたよう。
▼女性の犠牲に始まる恐怖の数々。姿を見せぬ鮫の不気味さ。「白鯨」を想起する鮫との死闘。
▼テンポは快調。ブロディ署長から眺めた目線もまた良き哉。
第8位
「フロント・ページ」
▼「新聞記者は皆病気よ」調子よすぎる台詞の洪水。
▼ピアノのような大きな机。その中に死刑囚を隠すとは。
▼ジャック・レモンがよく目立ち、ビリー・ワイルダー監督が練りに錬る。
▼磨きは罹るも。観る時期が遅きに失した私が居た。
第9位
「オリエント急行殺人事件」
▼ポアロ探偵大奮闘。巧みな伏線5年前。
▼秘書、車掌、伯爵夫妻、侯爵夫人、召使い、セールスマン、私立探偵、英語教師に、軍人も。
▼数々の乗客と共に、誘発される豪華な旅。
▼それは忌まわしい殺人事件も和らげる。謎解きの楽しさを堪能させる。
第10位
「アリスの恋」
▼テーマは母親と息子の確執か。
▼それともエゴな男と弱き女の人間劇か。
▼善人デイヴィッドと、反抗するトム。狭間で揺れるアリスだが、不思議に湧かぬ同情心。
▼要因は彼女の弱そうな意志や、やや不可解な行動か。
=====【完】=====
「ハリーとトント」
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▼半世紀ぶりに再会した元高校教師と元ダンサー。自然に組み合い踏むステップ。心の青春は宝物。
▼若者は若者同士が自然。一人になったハリーにトントが囁く。「ボクが付いてるニャン」。
▼忘れ得ぬサンタモニカの海辺。ロードムービーはキラキラ光る宝石箱だ。
第2位
「デルス・ウザーラ」

▼デルスは言う。「小屋に燐寸と米と塩を残せ。人死なない」。森の動物も人。アルセーニエフを救ったのはその美しい心だ。
▼アムール虎に怯えるデルス。家を箱と称するデルス。自然の摂理に生き抜いたデルス。
▼自然への畏敬の念を、祈る想いで謳い上げた黒澤明監督に拍手!。
第3位
「ゴッドファーザーpartⅡ」

▼舞台は広大。ニューヨーク。ラスベガス。キューバ革命下のハバナ。そして一族の故郷、シチリアのコルレオーネ村。
▼繰り返される裏切りと、惨劇と、決別。勝利の影に、断ち得ぬ肉親の絆。
▼自分の意志や、信念や、考え通りに事成らず。人、それを宿命と呼ぶ。
第4位
「ルシアンの青春」

▼理解出来るレジスタンス加入の動機。志望を拒絶された運命の何と皮肉。
▼ナチスの手先と成り果てた中に、神様は居た。
▼フランスとの出会い。人生最高の時だった逃亡先スペインでの短い日々。
▼凛々しく、男らしく、勇ましい生涯だった。
△ルシアンの青春を悼む。
第5位
「ザッツ・エンタテインメント」

▼フレッド・アステアと、ジーン・ケリー。宿命のライバルに、ビング・クロスビーが割って入る。
▼華を添えるは、ジュディ・ガーランドに、デビー・レイノルズ。数え切れないスタア連。
▼これは正に満天に鏤められた煌めく星座だ。
第6位
「チャイナタウン」

▼ジョン・ヒューストン・ワールド「マルタの鷹」が、ロマン・ポランスキー・ワールドに融け込んだよう。
▼1930年代の暗黒ムードが漂うチャイナタウンの凄さ。
▼鼻に傷を負った儘、ギテス探偵を演じきったジャック・ニコルソンの見事さ。
第7位
「JAWS ジョーズ」

▼女性の犠牲に始まる恐怖の数々。姿を見せぬ鮫の不気味さ。「白鯨」を想起する鮫との死闘。
▼テンポは快調。ブロディ署長から眺めた目線もまた良き哉。
第8位
「フロント・ページ」

▼ピアノのような大きな机。その中に死刑囚を隠すとは。
▼ジャック・レモンがよく目立ち、ビリー・ワイルダー監督が練りに錬る。
▼磨きは罹るも。観る時期が遅きに失した私が居た。
第9位
「オリエント急行殺人事件」

▼秘書、車掌、伯爵夫妻、侯爵夫人、召使い、セールスマン、私立探偵、英語教師に、軍人も。
▼数々の乗客と共に、誘発される豪華な旅。
▼それは忌まわしい殺人事件も和らげる。謎解きの楽しさを堪能させる。
第10位
「アリスの恋」

▼それともエゴな男と弱き女の人間劇か。
▼善人デイヴィッドと、反抗するトム。狭間で揺れるアリスだが、不思議に湧かぬ同情心。
▼要因は彼女の弱そうな意志や、やや不可解な行動か。
=====【完】=====
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