桐島、部活やめるってよ (2012年)

所謂学園ものである。といえば、直ぐに思い浮かぶのは「青い山脈」(1949年.日)であり、「女の園」(1954年.日)である。宜成るかな昭和一桁生まれの私。新聞の活字が見えぬ。いま、拡大したMSゴジック太文字で原稿を綴っている。これなら何とか眼疾を克服してブログ更新出来るかも?。
さてこの映画。一見思わせぶりな題名に似合わず充実した内容に驚嘆。題名の主人公が姿を見せぬ。ユニークな発想を巧みに利用した映像芸術が実に新鮮。
それは、金曜日…金曜日…金曜日…火曜日…火曜日…と続く
各節の中で、各部活の様相が、気障で且つ奇抜に展開されてゆく。一人だけの赤シャツ生徒や、バスケ練習と吹奏楽稽古の対比など強印象。
表面的には私の高校時代とは異質のものがある。性に関する会話や校庭の抱擁など唖然とした。けれど60年を超える時差がある。これも当然か。
ただ底流には共通するものを感ずる。寧ろこれを本流と見たい。私は映画鑑賞部員だった。一口で言えば“青春の謳歌”か。「ピクニック」(1955年.米)に見た我が青春の残像を思い起こす。尤も.ジャン・ルノワール監督も1946年に同題作品を撮っているようだが。
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