息子のまなざし 2002年('03公開)白耳義/仏

ストーリーは極めてシンプルである。自分の息子を殺害した少年を許す父親の物語である。もし私が彼の立場だったとすれば、果たして彼のようになれるだろうか?と、真剣に考えさせられてしまう。
少年は、自分が殺した男の子は、この父親の息子だったということを知らない。そして今は少年院を終えて真面目に再生している。
結局はこのことが、少年と一緒に大工仕事を通じて歳月を過ごした結果、恩讐を超えた大きな愛へと変貌していったのだろう。
逃げる少年を捕まえた父親が、首にかけた手を放す瞬間が何とも言えぬ素朴な感動を呼ぶ。
汝の敵を愛せという言葉がふっと浮かんできた。
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