1954年の公開邦画 My Best10
多発した秀作は、外国映画偏重気味だった私をして、日本映画に目覚めさせた年であった。ベスト10本のうち、1、2、3、4、7、8、10位と、7作品はリアルタイムで観ている。それでも見逃している優秀作もある。それは、成瀬巳喜男監督の「晩菊」と、渋谷実監督の「勲章」。なお、1位と2位の差別化は困難。これは現在も私の生涯ベスト1位と2位作品でもある。なお、何故か小津安二郎監督はお休みの年だった。(各画像左クリックで本文へ)
第1位
「二十四の瞳」
人にはそれぞれThe Best Cinema があると思う。私の場合はこれ。数えてないが、鑑賞回数も最多と思う。木下恵介監督と高峰秀子さんが打ち立てた金字塔だ。

第2位
「七人の侍」
もしこの年に公開されなかったとしたら、どの年であっても堂々第1位作品だろう。黒澤明監督と、志村喬&三船敏郎のトリオが確固たるものになる。

第3位
「近松物語」
今は姿無き京都公楽小劇場。時空を超えて、長谷川一夫と香川京子の息使いが聞こえて来る。背後に溝口健二監督の冴えが。

第4位
「女の園」
リアルタイム鑑賞作品は印象が強い。木下恵介監督、ワン・ツー・パンチ炸裂。

第5位
「黒い潮」
随分と後年に観た。それでも古色蒼然ではなかった。山村聡は監督も手掛ける大活躍。

第6位
「山椒大夫」
幼い頃に本で知った物語。溝口健二監督はその時をヴィヴィッドに伝えてくれた。

第7位
「山の音」
何度観ても佳い。成瀬巳喜男監督と、山村聡&原節子の息ピタリ。

第8位
「この広い空のどこかに」
「私にも、この広い空のどこかに居るのだ」と思って観た京都松竹座。Movixに替わっている現在。その人は傍らに佇む。小林正樹監督ありがとう。

第9位
「太陽のない街」
反戦の人、山本薩夫監督。その執念は「あゝ野麦峠」までまっしぐら。

第10位
「大阪の宿」
五所平之助監督らしき作品。乙羽信子。早くも覗かせた大器の片鱗。

【次点】
「噂の女」
日本一の大女優と言って憚らぬ田中絹代。引き立て役の溝口健二監督は、この年撮った3本、総て秀でる。

第1位
「二十四の瞳」
人にはそれぞれThe Best Cinema があると思う。私の場合はこれ。数えてないが、鑑賞回数も最多と思う。木下恵介監督と高峰秀子さんが打ち立てた金字塔だ。

第2位
「七人の侍」
もしこの年に公開されなかったとしたら、どの年であっても堂々第1位作品だろう。黒澤明監督と、志村喬&三船敏郎のトリオが確固たるものになる。

第3位
「近松物語」
今は姿無き京都公楽小劇場。時空を超えて、長谷川一夫と香川京子の息使いが聞こえて来る。背後に溝口健二監督の冴えが。

第4位
「女の園」
リアルタイム鑑賞作品は印象が強い。木下恵介監督、ワン・ツー・パンチ炸裂。

第5位
「黒い潮」
随分と後年に観た。それでも古色蒼然ではなかった。山村聡は監督も手掛ける大活躍。

第6位
「山椒大夫」
幼い頃に本で知った物語。溝口健二監督はその時をヴィヴィッドに伝えてくれた。

第7位
「山の音」
何度観ても佳い。成瀬巳喜男監督と、山村聡&原節子の息ピタリ。

第8位
「この広い空のどこかに」
「私にも、この広い空のどこかに居るのだ」と思って観た京都松竹座。Movixに替わっている現在。その人は傍らに佇む。小林正樹監督ありがとう。

第9位
「太陽のない街」
反戦の人、山本薩夫監督。その執念は「あゝ野麦峠」までまっしぐら。

第10位
「大阪の宿」
五所平之助監督らしき作品。乙羽信子。早くも覗かせた大器の片鱗。

【次点】
「噂の女」
日本一の大女優と言って憚らぬ田中絹代。引き立て役の溝口健二監督は、この年撮った3本、総て秀でる。
