1964年の公開邦画 My Best6

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まえがき
この年10月1日に完成した新幹線が初めて東京-大阪を走った。10月10日には東京オリンピックが開催。テレビに釘付けになった開会式を思い出す。古関裕児作曲の軽快な東京オリンピック・マーチが紺碧の秋空に溶け込むようだった。
現在では想像もつかぬ活況。仕事に忙殺されていた私は此の年に公開された映画は6本しか観ていない。だけど、本数は少なくても力作揃いだった。以下に其の6本を順位付けだけしてみた。
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My Best6【各画像クリックで本文】
第1位
「飢餓海峡」
これは「レ・ミゼラブル」日本版だ。

第2位
「香華」
三時間半を超える正攻法の演出だが長くは感じぬ。

第3位
「帝銀事件 死刑囚」
“弱い個人”を全面に推し出したところが光り…

第4位
「仇討」
神はどうして斯くも固く結ばれた兄弟を見捨て給うか。

第5位
「五瓣の椿」
インターミッションが入る力作である。

第6位
「砂の女」
それは奇妙な…この世の物とは思われぬ物語だった。

*** 完 ***