シラノ・ド・ベルジュラック

「鼻の先であしらわれるのが一番怖い」。「鼻にも掛けない」。「鼻であしらわれる」。鼻という台詞が多発する。「そういえば鼻に関する言葉は多いなぁ」と思いながら観ていた。
すると自然に出てきた。「鼻先にも」。「鼻柱を」。「鼻息荒く」。「鼻をつく」。「鼻であしらう」。なんのこっちゃ(笑)。
立派な鼻の持ち主シラノ・ド・ベルジュラックが主人公の此の物語。余りにも有名な名作。特に書くことはない。映画も極めてオーソドックスに展開されている。
「勇気のある方ね」ロクサーヌの言葉にシラノは応える。「なのに今は勇気が出ない」。
クリスチャンを含めた三人の悲劇に熱くなるものが溢れたラスト附近であった。
シラノが「ドン・キホーテを尊敬する」と言った台詞も印象的だった。
【私の評価】佳作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→③。
1990年(91公開)(2012/6/21TV放映同時観賞=初見).仏/ハンガリー[監督]ジャン=ポール・ラプノー[撮影]ピエール・ロム[音楽]ジャン=クロード・プティ[主な出演者★=好演☆=印象]★ジェラール・ドパルデュー。アンヌ・プロシェ。ジャック・ヴェベール。ヴァンサン・ペレーズ[原題]CYRANO DE BERGERAC[上映時間]2時間19分。