三つ数えろ

歯医者からの帰途、旧作映画のDVD店頭販売を見掛けた。数本買った中の1本が此れ。ハードボイルド作家チャンドラー原作の映画化として名は知っていた。
どちらかと言えば、コナン・ドイルやアガサ・クリスティ等の思索型探偵が好きな私。此処でのマーロウ探偵は行動型と思索型の両面を持ち合わせていたのに好感。
それにしても、ぼんやりとした輪郭だけは掴めそうだが、可成り消化不良気味だった私。よくぞリーガンの謎を突き止めたと、マーロウの思索力を讃えたい。
消化不良の要因は、大勢の人の行動や殺人が複雑に絡み合い、難解な面もあること。一例を挙げれば運転手の死。何故誰に殺されたのか?。オツムの鈍い私には奇々怪々。
でもこれらを微細な事として目を瞑れば、サスペンス・モード満載の娯楽作として楽しめた。こんな作品が太平洋戦争終結の翌年に作られている。何という国。何時も驚異する米国の底力である。
【②私の評価】中の上。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1946年('55公開).(2012/8/17DVD観賞=初見).米(WB)[監督]ハワード・ホークス[撮影]シド・ヒコックス[音楽]マックス・スタイナー[主な出演者★=好演☆=印象]★ハンフリー・ボガート。☆ローレン・バコール。マーサー・ヴィッンーズ。チャールズ・ウォルドロン。ジョン・リッジリー。レジス・トゥーミー。ボブ・スティール。。[原題]THE BIG SLEEP[上映時間]1時間50分。