ステキな金縛り
2011年公開[監督]三谷幸喜[出演]深津絵里。西田敏行。中井貴一(他)

ソーシャル・ネットワーク時代と言われる。然し其れは長い歴史の上に培われたもの。ネットワーク無き時代の文通友達が元祖だろう。ネットワーク時代に入った頃のパソコン通信も懐かしい。第一、安全だったもの。
ある時、某ネットの某会議室で「金縛りの経験の有無」が話題になった。有が無を上回ったのに驚いた。今も、知人に「幽霊を見た」という人も居る。話される内容や態度などから、嘘とは思えないものが伝わってくる。
金縛りや幽霊未見の私でさえ、ある不思議な体験を有する。世の中、不思議な事物は存在すると思いたい。
金縛りが発端で展開していく此の映画。その因は戦国の幽霊であった。
前述したような体験者には、なかなか面白く見られる映画では無かろうか?。私の場合、弁護士が「亡霊を見た」という人の共通点を見出すプロセスが、非常に興味深く見られた。現に私の知り得る範疇に於いても、ある共通点を見いだせるから。
視る角度を変えれば、これぞ此の映画の核心とさえ思われて来る。
今の映画も長い歴史の上に成り立つ。その事を充分意識して、三谷幸喜監督は映画を撮られていると思う。「THE 有頂天ホテル」がその一例。古い事物が好きな私は、同監督独特のユーモアを加味し、時空を超えたオマージュ・ワールドには何時も共振する。
人知れず庭の一隅にそっと咲いていた秋海棠。花の盛りを過ぎた今、やがて匂い来るであろう金木犀にバトンタッチしようとしている。
毎年、その時期が来たれば匂い咲き、その時期が過ぐれば次代に引き継ぐ。
ネットワークの内容は変われど、大自然の営みは永久に不変なり。これぞ不思議なる此の世の事象ではないか。


ソーシャル・ネットワーク時代と言われる。然し其れは長い歴史の上に培われたもの。ネットワーク無き時代の文通友達が元祖だろう。ネットワーク時代に入った頃のパソコン通信も懐かしい。第一、安全だったもの。
ある時、某ネットの某会議室で「金縛りの経験の有無」が話題になった。有が無を上回ったのに驚いた。今も、知人に「幽霊を見た」という人も居る。話される内容や態度などから、嘘とは思えないものが伝わってくる。
金縛りや幽霊未見の私でさえ、ある不思議な体験を有する。世の中、不思議な事物は存在すると思いたい。
金縛りが発端で展開していく此の映画。その因は戦国の幽霊であった。
前述したような体験者には、なかなか面白く見られる映画では無かろうか?。私の場合、弁護士が「亡霊を見た」という人の共通点を見出すプロセスが、非常に興味深く見られた。現に私の知り得る範疇に於いても、ある共通点を見いだせるから。
視る角度を変えれば、これぞ此の映画の核心とさえ思われて来る。
今の映画も長い歴史の上に成り立つ。その事を充分意識して、三谷幸喜監督は映画を撮られていると思う。「THE 有頂天ホテル」がその一例。古い事物が好きな私は、同監督独特のユーモアを加味し、時空を超えたオマージュ・ワールドには何時も共振する。
人知れず庭の一隅にそっと咲いていた秋海棠。花の盛りを過ぎた今、やがて匂い来るであろう金木犀にバトンタッチしようとしている。
毎年、その時期が来たれば匂い咲き、その時期が過ぐれば次代に引き継ぐ。
ネットワークの内容は変われど、大自然の営みは永久に不変なり。これぞ不思議なる此の世の事象ではないか。
