ロシアン・ルーレット
2010年{'2011年公開}(米)[監督]ゲラ・バブルアニ[出演]サム・セイリー。ジェイソン・ステイサム。ミッキー・ローク(他)

嫌悪感で嘔吐しそうな、腹ただしくなる映画だった。それも当該監督自身が数年前に撮った作品のリメイクというから驚愕。此は残虐にして残酷。身の毛も弥立つ戦慄を催す。それに徹した猟奇的目的以外の何ものでもないのではなかろうか?と思いたくなって来る。
というのは、あの可哀想な人達が輪になるシークェンス。輪と言って思い出すのが、「アイズ・ワイド・シャット」のあの女性の輪。余談ながら、猟奇的雰囲気を撮るには、リンク状場面が有効かもしれない。

その背後に存在する秘密組織の暗躍は「アイズ…」と共通する。
でも「アイズ…」は戦慄性は乏しかったし、猟奇性のみが目的でなく、夫婦の在り方を問うというテーマが存在していたと思っている。
猟奇的作品は昔から数多くある。最近では「パフューム ある人殺しの物語」など、その最たるものと思う。
しかし此処にも訳題から想像するような戦慄性は乏しく、寧ろ「アイズ…」に近い性への猟奇性の比重大。然も、香料を巧みに用い、ファンタスティックな匂いがあった。
此処には、上述したようなテーマ性は見られない。ただ在るのは殺伐たる光景の前面押し出し。
「ディア・ハンター」にも、ロシアン・ルーレットは登場するが、こちらは、反戦テーマの一手段として描いているに過ぎぬ。

横道に逸れすぎた。本編の感想を少々。
戦慄性過大というものの、主人公が最後に残るのが分かっているから、其処までは緊張性は感じなかった。
ただ、その後の展開だけは見ものだった。
(ひとりごと)
あの主人公。一瞬、ディカプリオかと思った。

嫌悪感で嘔吐しそうな、腹ただしくなる映画だった。それも当該監督自身が数年前に撮った作品のリメイクというから驚愕。此は残虐にして残酷。身の毛も弥立つ戦慄を催す。それに徹した猟奇的目的以外の何ものでもないのではなかろうか?と思いたくなって来る。
というのは、あの可哀想な人達が輪になるシークェンス。輪と言って思い出すのが、「アイズ・ワイド・シャット」のあの女性の輪。余談ながら、猟奇的雰囲気を撮るには、リンク状場面が有効かもしれない。


その背後に存在する秘密組織の暗躍は「アイズ…」と共通する。
でも「アイズ…」は戦慄性は乏しかったし、猟奇性のみが目的でなく、夫婦の在り方を問うというテーマが存在していたと思っている。
猟奇的作品は昔から数多くある。最近では「パフューム ある人殺しの物語」など、その最たるものと思う。
しかし此処にも訳題から想像するような戦慄性は乏しく、寧ろ「アイズ…」に近い性への猟奇性の比重大。然も、香料を巧みに用い、ファンタスティックな匂いがあった。
此処には、上述したようなテーマ性は見られない。ただ在るのは殺伐たる光景の前面押し出し。
「ディア・ハンター」にも、ロシアン・ルーレットは登場するが、こちらは、反戦テーマの一手段として描いているに過ぎぬ。


横道に逸れすぎた。本編の感想を少々。
戦慄性過大というものの、主人公が最後に残るのが分かっているから、其処までは緊張性は感じなかった。
ただ、その後の展開だけは見ものだった。
(ひとりごと)
あの主人公。一瞬、ディカプリオかと思った。