いそしぎ (1965年)米.MGM作品

海辺の自宅に飛来したいそしぎを介抱する女性は、息子の勉学を直接教える画家ローズ(エリザベス・テイラー)。その妖艶さは、彼女を愛す彫刻家(チャールズ・ブロンソン)ならずとも息を飲む。
その色香が牧師エドワード(リチャード・バートン)を狂わす。此の物語の中核を形成する禁断の恋だ。
豊かな色彩感の中に奏でる主題歌の旋律は、その責を負い美しい妻(エア゙ァ・マリー・セイント)を後に消えゆくエドワードを慰めるか。それともいそしぎ舞う浜辺に逞しく生き抜くローズを励ますか。
スター主義ハリウッド時代の末期を飾るに相応しい作品を演出したのが、数々のミュージカルでお馴染みのヴインセント・ミネリ監督とはちょっと意外。
だが一寸待て。此の15年前に、同じくエリザベス・テイラー主演(級)で「花嫁の父」を撮っていた。それにしてもあの花嫁は若くて美しかったなぁ。(一言多いか)。