ツレがうつになりまして 2011年

ツレがガンになる映画(以下前者という)は数多い。これはツレがうつになる映画(以下後者という)。前者ほど命のリスクは無いかも知れぬ。でもこちらも大変だ。夫のウツと格闘する妻のひたすらな姿がひたひたと伝わり来たる。
可成りの意欲を感じる佳作だが、前者も後者も体験している私である。前者のケースに於いては、この映画の関係者の中には、間接的にでも体験した人が一人でも居るのか?と思える酷い作品もあった。後者である此の映画の場合も多少は感じる。
ツレがウツになった為、自分もウツになって仕舞った私の近親。その悲惨さを肌で体感しているからである。かといって此の作品を貶している訳ではない。それは、此処には人助けにより自己も幸せになりたいというプラス思考に好感を持つからに他ならない。