シャッターアイランド

一応面白く作っている。沖の孤島に向かう二人の刑事。其処には怪しげな病院が。怪しげなのは建物だけではない。医師も。患者も。精神病者?。犯罪者?。と、その出足は極めて快調だ。
刑事の目的は、レイチェル・ソランドという失踪した女性患者の捜査だった。が…。といったことで、これ以上の筋は書けない。が、どんでん返しには、ちょっと肩すかしを食らった感じだった。
悪くいえば、少し卑怯。そして案外呆気ない感じがした。
「4の法則67は誰?」だとか、「A42,B24,計66」とか。分かったような、分からないようなゲーム感覚も盛り込んで、展開されてゆく話は、一見重厚そうに見える。だけど裏を返せば、徒に時間が長いだけ。ともいいたくなってくる。
そういえば、マーティン・スコセッシ監督/レオナルド・ディスプリオ主演作は、「ギャング・オブ・ニューヨーク」2時間40分。「アビエイター2時間49分」。「ディパーテッド2時間32分」。そしてこの「シャッターアイランド」2時間18分。何故に乞うも長いのだろう?。
勿体ぶってこねくり回している。その割りに、案外底は浅い。ような気もしないでもない。でないとすれば、違和感。虚脱感。拍子抜け。とでも?。尤も是れは飽くまでも、良く言えば。の話ではあるが。
と、いうことで、
【私の評価】凡作と思う。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
2009年(10公開)(2011/6/11TV録画観賞=初見).米(パラマウント)[監督]マーティン・スコセッシ[撮影]ロバート・リチャードソン[音楽監修]音ロビー・ロバートソン[主な出演者]レオナルド・ディスプリオ。マーク・ラファロ。エミリー・モーティマー。ベン・キングスレー。イライアス・コティーズ[原題]SHUTTER ISLAND[上映時間]2時間18分。