ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

「暗すぎる映像が多すぎる」と思っていたら、突然、目も眩む閃光や金属性の衝撃音が走る。CGを忘れさせるような撮影は優れている。顔は象、体は犬のような生き物。近代的な建築物の街角や、異星を思わす石原。火消しライター、杖、マントのような什器備品類。それらを駆使して、ゲーム模様の展開が続く。
諄い程出てくる分霊箱という言葉を筆頭に、憲法史や、教育改革する魔法省など、クイズめいた台詞の許に。第1作から観ているので、すっかりお馴染みになってしまったハリー・ポッターと、ロン・ウィーズリーと、ハーマイオニー・グレンジャーの3人組は、死の秘宝の解明に挑む。ほんのりお色気ショットも覗かせつ。
面白さはある。常連のダンブルドアや、ヴォルデモート卿らの名前も懐かしい。多少の子供めいた幼稚な面は気にならない訳ではないが、長大なロマンを秘めたその娯楽性は認めざるを得ない。音楽も佳良だ、
映画館に足を運んだ第3作の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」。せがんだ当時小学生の孫は、今や高校生。最終作のPART2も、多分放映されるであろう来年には観る事になるだろう。
【私の評価】凡作。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→④。
2010年(2011/11/17TV録画観賞=初見).米(WB)[監督]デヴィッド・イェーツ[撮影]エドゥアルド・セラ[音楽]アレクサンドル・デプラ[主な出演者★=好演☆=印象]ダニエル・ラドクリフ。ルバート・クリント。エマ・ワトソン。マイケル・ガンボン。レイフ・ファインズ[原題]HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I[上映時間]2時間26分。