海の底

我れ垂乳根の胎内に在りし頃の映画哉。オーソドックスにして1時間半。昔はこれがスタンダードな作りだったと実感する。現代のテンポは、当時の30%増しだと思う。録画再生スピードを1.3倍にしてみたら、現代若者の会話スピードで聞こえたから。
背景は第1次世界大戦。Uボートが登場する。

ドイツ海軍の花形艦と闘うアメリカ艦の名称はQボート。

熾烈な海戦が交錯する中で、英語とドイツ語も交錯する。Qボートの正体は、偽装の帆船。「イエッサー」の返答に「海では、アイ・アイ・サーだ」の台詞が、新鮮でもあり、何やら懐かしい。
懐かしいと言えば「♪ローレライ」が聞こえてきたのに懐かしさが走った。更に嬉しいのは「海の牙」に続いて、「海の底」でも、女性の水兵さんが出現すること。
古き良き時代の映画に好感度抜群だった。
【私の評価】中の上。
【私の好み度(①好む。②好む方。③普通。④嫌な方。⑤嫌)】→②。
1931年(2011/11/22TV録画観賞=初見).米[監督]ジョン・フォード[撮影]ジョセフ・H・オーガスト[主な出演者]ジョージ・オブライエン。マリオン・レッシング。ゲイロード・ペンドルトン。モナ・マリス[原題]SEAS BENEATH[上映時間]1時間30分。