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セカンドバージン

 

 「京都太秦物語」は、二人の男性の狭間で揺れ動く一女性の心理が臨場的で爽やかだった。
 今回はその逆。二人の女性に挟まれた男性のケースだが、どろどろしていて爽やかではない。

 8年前に遇った、るいと行。5年前、ヤンと変名した行はマレーシアに居た。万理江という妻が居る中で。
 フラッシュ・バックに、フラッシュ・フォワード。日本とマレーシア。時と場所が激しく交錯する中で、ヤン撃たれる。

 題意は途中で分かる。スコールの中、ずぶ濡れの着衣も厭わぬ、るいの色香が艶やか。
 「あんたは強すぎる」の台詞が強い印象。行の気持ちは分かる。
 「顰蹙は金を出してでも買え」の台詞も印象深い。妻、万理江の気持ちも理解出来る。

 きめ細かく三者三様の心理を掘り下げた成果かもしれぬ。だが、所詮、それまでの映画。という印象も避けられない。

タイタニックの最期

 

 タイタニック映画は何度か映画化されているようだが、分けても1997年にジェームズ・キャメロン監督が、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの主演で撮った作品が有名だろう。

 これは1953年のジーン・ネグレスコ作品。「雨のランチプール」など見せ場を撮らせると上手い監督だった。
 その反面で「足ながおじさん」という傑作ミュージカルや、マリリン・モンロー主演の「百万長者と結婚する方法」なども撮っている。多才監督との印象が深い。

 冒頭、史実に基づいて云々と出る通り、可成りの臨場感がある。船型などそっくりだし、例えば、メインホールの豪華なロビーなども、、。
 余談になるが、キャメロン作品のそれは酷似している。独断と偏見による推測になるが、44年前のこの作品が相当参考になっているのではないだろうか?。

 如何に史実に基づくと言えども、フィクションである以上、劇的要素を盛り込まぬと面白くない。此処ではクリフトン・ウェッブとバーバラ・スタンウィック夫妻の恩讐を超える愛に、父子愛も織り込み、生死に直面する家族の葛藤を描いている。これがバックボーンになり作品を引き締めた。

 無論、いろいろな乗客や、船員たちの葛藤と行動も綾を添える。氷山発見の報に、判断を誤る船長。抗議出来ず命に従う船員。これは「八甲田山」のそれと同じだ。

 沈没シークェンス。婦女子は救命ボートに乗れるのに、それを拒んで夫の許に戻る妻が居た。他人にボートを譲り、自分に冷たい父を求めてタイタニックに戻る少年。悲痛極まりない。

 断続してSOSを告げるタイタニックのサイレンが、断末魔の猛獣を思わせる様で臨場感満点。
 堅く堅く手を繋ぎあい「主よ身許に近づかん」を合唱する船客。大きく傾く甲板で楽団が奏でる「ロンドンデリー」のメロディが実に哀しかった。

 19隻のボートに乗れた人712人として、史実に基づき作られたという映画は終わる。

京都太秦物語

 

 過去を思う事は有意義。それに立脚して現在と将来を考える縁になる。といった視点から今の世界に眼を転じ、2010年の映画を観る。
 戦後一変した価値観。昔のいい面を多く失った。反面昔に無かったいい面も多く得た。昔のよかった面だけは心に抱きつつ、今の世を歩みたいと思う昨今である。
 これは長年寅さんを撮り続けて来られた山田洋次監督が、今の世を真摯に捕らえた作品。三人の若人の心理描写に、現代感覚を垣間見る。
 特に対照的な康太と大地。二人の青年の狭間にあって、揺れ動く京子の心理が新鮮に描かれている。

 シーンとシーンの繋ぎに登場する嵐電が懐かしい。京都四条大宮と嵐山を結ぶこの路線。沿線の嵯峨野にあった保養所で、友と共に仕事の疲れを癒し青春を謳歌したものだった。
 この映画の背景は、同じく沿線にある太秦。今は東映映画村のみ存在しているが、かっては「羅生門」や「雨月物語」「近松物語」などの名作を生んだ大映撮影所もあった。
 この映画でも、その頃を懐かしむ地元の方の述懐が繁く出てくる。この映画を監督と協同した、地元大学の映像学を学ぶ学生の映画魂も垣間見られて若々しい。

悪魔の美しさ

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 「悪魔の美しさ」という邦題は、原題LA BEAUTE DU DIABLEを直訳している。なのに、悪魔は全然美しくなかった。この題名は、いったい何を意味しているのだろう?。私は未だに分からないで居る。
 彼の有名なゲーテの「ファウスト」は、題名しか知らない私だが、恐らく、ルネ・クレール監督は、そこから、それを見出し映画化したのだと推測してみたりもするが、、?。
 だからという訳でもないが、この大人の御伽噺のような物語は、人により様々な解釈。いろいろな採り様があるのではないだろうか?。私はこの映画から、青春賛歌を見出す。

 50年もの長き間、象牙の塔で科学研究に没頭。後輩連から送り出されるファウスト(ミシェル・シモン)の背に、20年前、同じように送り出された私が重なる。
 そして、若返った彼に、青春時代の私が重なる。「おぉ、こんなに足取りが軽い」とかいうような台詞を吐く青年アンリ(ジェラール・フィリップ)の1カットが印象的。
 マルグリット(ニコール・ベナール)との恋模様からも、我が青春の残像の一片が少しながらちらついたりした。
 青春は楽しい。青春はベスト。引いては、青春は美しい。

 だけど、メフィストフェレスからは何の美しさも見いだせない。
 だから、私の青春時代に作られたこのフランス映画は、私にとっては、“悪魔の美しさ”ではなくて、“青春の美しさ”なのである。
 今やファウスト博士より齢を重ねる私だが、せめてこれからも、“心の青春”だけは維持し、ひいては到らぬ乍らも“心の美しさ”を求めて生き抜きたいものである。

一枚のハガキ

 この映画は「凛として愛」を見た翌日に観た。お陰で、夫の遺骨箱の中味を見た友子(大竹しのぶ)が、柱に投げつける気持ちが痛いほど解った。
 足に錘を装着して老人の不自由さを体験する若人の話を聞いた事がある。感動した
 「病気をした事がない健康な人は…(現在は禁語のため書けない)…だ」の言葉も聞いた。(病人の気持ちを真に理解出来ぬという意味)。
 足に錘を付けてまでか弱き人を思う域には達せぬ私だが、多少は戦時の空気を吸った。この映画に出てくる麦踏みもした。足に踏まれて成長する麦を当時は不思議に思ったものだ。
 友子が啓太に扱い方を教えるタンゴも担いだことがある。私の場合、桶の中味は水でなく屎尿だった。零して足が黄金色に染まったあの70年前も思う。

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 故に、友子と啓太(豊川悦司)が担ぐ水汲みたんご。その草鞋の緒から覗く足の指。クローズアップされたその痛々しさに、「裸の島」に想いを馳せた新藤兼人監督を垣間見る。利己主義な村の役人に向ける憤怒の息遣いも聞こえてくる。

 当時は無農薬ゆえ賑わしかった田圃の蛙。その声が効果的。
 兄の出征。姿無き帰還。弟の出征。姿無き帰還。本来はもっと描かれてもいい場面がアッという間に終わる。

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 無論それは、友子が兄と弟に仕える主題への序章であるためと思う。私も身近に知っているが、これと同じ話は当時よく見られたものである。
 100歳だった監督。友子と二人の夫との夜の営みに現代感覚を垣間見せるその裏側で、兄弟の両親の苦悩と受難を痛々しく主張する。私は「楢山節考」を想起した。

 この映画では、100人中94人の不幸な兵と、6人の幸運な兵の対照が見られる。偶然、昨夜のTVの戦艦大和に拘わる話と相似形だった。これを定められた運命というのか。それとも宿命と呼ぶべきか。

 例年になく冷たい師走に入ってより、未だに70年前の世界の余韻に浸って居る。
 友子よ、啓太よ、雄々しく生き抜け。
 渾身の反戦映画を撮り終え、天に召された新藤兼人監督。
 乙羽信子さんとの再会に歓喜されている声が聞こえます。

 衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

凛として愛

 今年もまた12月8日が巡って来た。朝刊に目を通す。「載っていた!」コラム欄に!。「(前略)国を守る決意もいいけれど、戦没者の悔しさを思い、孫子の顔を浮かべての一票も悪くない。」で閉めた文に共振した。
 71年前のこの日を私は生涯忘れられぬ。「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋に於いて米英両軍と戦闘状態に入れり。繰り返します。……」。
 その声は、我が家の4球高周波一段増幅ラジオから6畳の和室に慌ただしく拡散した。マグネティック・スピーカー特有の金属性高音で、、。
 「えらいこっちゃ」。当時、病に伏していた父に知らせに行ったあの日。今日の様に寒かったのだろうか?。不思議に気候だけは覚えていない。

 それから3年9ヶ月後。あの8月15日が訪れる。不思議にこの日の気候だけははっきりと覚えている。ギラギラと太陽が照りつけるあの青空を。



だが……

と、映画は続く。



 あれから67年の歳月が流れても、百万を越す戦没者の遺骨は未だに戻らず。と、、。
 一昨年亡くなられた泉水隆一監督が2年の歳月をかけて作られたと漏れ聞くこの映画を、先日鑑賞する機会を得た。
 何故この作品が僅か2日間で公開を打ち切られたのか?。と、頬を伝うものを一目構わず流し続けた70分であった。

 冒頭、一面に咲く菜の花。少年が笑顔で走っている。平和な人達の寸系が続く中で、途切れ途切れに字幕が現れては消えゆく。

 (この続きはネタバレ多し。理由=個人用記録が目的のため)

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嘆きの天使

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1930年(独)[監督]ジョセフ・フォン・スタンバーグ[出演]エミール・ヤニングス。レオーネ・ディートリッヒ(他)
[ネタバレしています]
 ラート教授の心境が痛いほど解る。キャバレー通いは私も働き盛りの頃に少々は体験を持つから。
 何処の国もキャバレーは盛況だったんだ。特等席のラート教授。満面の笑みが零れるよう。
 身の破滅が待っている事も露知らずに。

 生徒の前で鼻を噛む癖がある野暮な教授だった。だが教育には熱心だった。
「 キャバレー遊びに耽る生徒の現場を取り押さえよう」として、ミイラ取りがミイラに成り果てた。哀れである。



 ラートをミイラに化したのは、キャバレーの踊り子ローラ。
 屈指の花形だった。
 そんな彼女に甘い言葉を掛けられた。

 大抵の男は逆上せあがり舞い上がる

 (と思う)。


 
 繁くローラの許に通う姿が生徒に見つかり、黒板に落書きされて。
 学校を辞める羽目に。

 それでも
 「角砂糖は幾つ入れる?」。
 「三つ」。
 と、甘い新婚生活。

 しかしそれは長くは続かなかった。



 おぉ、何たる恥辱。

 元教授に「ピエロ姿で元生徒の前に現れよ」とは。

 終戦直後にんだ新聞小説を思い出す。
 生きるために、素人の娘が初めて裸で舞台に立つ一節を。

 これらの人々以上の羞恥心はないだろう。





 とぼとぼとラートが歩む雪の夜道。
 その光と影が人生の厳しさと冷酷さをヒシヒシと伝える。

 ラートの行く先は決まっていた。
 言わずと知れた昔教鞭を執っていた教室。

 「猿の惑星 創世記」では、猿は猿の世界に戻る。
 元の世界は心の古里。
 帰郷の真理は人間も猿も同じ。。


 彼の死を「馬鹿な人間」と下げ荒む人も居るかもしれない。
 私は人間は弱い者と思う。
 この映画もそれを言っているのではないだろうか?。

 そして思う。人の痛みが分かる人になりたい。と。
 其れはなかなか難しいこと。
 でも願いたい。努めたい。そう在りたいと。

蜘蛛女

1994年(米)[監督]ピーター・メダック[出演]レナ・オリン。ゲイリー・オールドマン。(他)
  

 何とも早凄まじいフィルム・ノワールである。こんなに強烈なファム・ファタールも類を見ないのでは?。
 対照的なのは、マフィアと通じる警官。愛妻が居て、愛人が居て。結局そのマフィアに足の指を落される羽目に。
 自らの腕を落とし、警官の愛人を殺して、自己の死を偽装する蜘蛛女。警官との悪の実力差は歴然だ。

 警察とマフィア。蜘蛛女と警官。組織や人間の、対決、葛藤、軋轢。と、なかなか上手く作られている。
 そして意外なラストを用意していた。でも後味が少しよくないなぁ。

1974年公開の日本映画 My Best9

【1】[まえがき]



【この年の思い出】

①[世界から]
 アメリカのインテル社が、8ビットCPU(i8080)を発表した。現在のパソコンのルーツを手繰れば、これこそハードの元祖といえよう。
 ハードが出来れば、ソフトが生まれる。ソフトの元祖は翌年になる。

②[日本から]
 前年のオイルショックが尾を引いた。値上がりと物不作は、右肩上がりの日本経済に歯止めを掛けた。

 トイレットペーパー売場に、買い物客が殺到した。原材料が石油製品の物資が高騰したのを思い出す。


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【2】
 My Best9【各画像クリックで本文】

第1位
「砂の器」

形はどのように変っても、親と子の宿命だけは永遠のものである」と結ばれたこの映画の時代から40年近く経つ。未だに社会の一部に残る偏見に、人間の業の重さを感じる。しかし、時を越え、如何に世相が替わろうとも、何度観ても飽きぬ映画。そして多分、10人中9人には愛されるであろうこの映画。それは名画だ。この『砂の器』は私の日本映画ベスト5本の中に入る。


第2位
「サンダカン八番娼館 望郷」

地球上で3番目に大きい島カリマンタン。太平洋戦争当時は英領ボルネオ島と呼ばれていたその東北端にサンダカンは在る。現在はマレーシア連邦サバ州に属すと思う。幼くして薄幸だったサキが、同じ定めの娘と共にサンダカンの娼館、八番館に売られたのは僅か12歳の時だった。。これはある過酷な女の一生でもあり、矛盾せる社会への抗議である。


第3位
「わが道」

事故当時、夫の身元がはっきり分かる書類を持っていたにも拘わらず、行方不明者扱いになっていた。関係部署に対しミノの怒りは爆発する。民間からも起こってきた応援のもと、ミノが勝訴するまでの迫真力は瞬きも許さぬ。関係諸官庁の不誠実な事件が絶えぬ現在、些かも色の褪せていない意欲作である。


第4位
「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」

娘にそっとお金を渡し「箪笥の衣料を適当に持って来た」。感極まる歌子。父娘和解の素晴らしさは続く。 「いや、何も君が謝る事はない。謝るのは多分私の方だろう。私は口べただから誤解される事が多くてな。私は歌子が信じた道を真っ直ぐに歩んでくれた事が嬉しくて、ほんとうに嬉しくて……」ここで遂に絶句する父親。 父親目線で見ている私も泣いてしまった。宮口精二の名演で、実に感動的なシークェンスに仕上がっている。


第5位
「竜馬暗殺」

「えじゃないか」の行列。等々。カットとカットの繋ぎが荒々しく感じる。竜馬が天下国家を論じる場面は殆ど無い。寧ろ幡との戯れに現を抜かす場面に力点を感じる。右太と昇った近江屋の屋根が平和の一瞬だったかもしれない。「竜馬も人並みな人間だった」と主張しているようにも見えたこの映画である。


第6位
「華麗なる一族」

官庁中核職に在る長女の夫を利用する大介の背に、戦国時代武将の蔭が宿る。次男銀平は関西財界の息子と、恋人のいる次女まで、総理甥と見合させるその魂胆。こんな中で、何故か鉄平に冷い大介の謎を明らかにしていくプロセスと盛り上げが鮮やか。物語は、鉄平が命を賭けた高炉の事故をクライマックスとして、悲劇の道へ。奢る平家久しからず。の教訓が姿勢を正す。[


1975年12位

第7位
「男はつらいよ 寅次郎子守唄」

「子守唄」という副題は唐津の出来事で名付けられた。見方を変えればこの第14作の主役は赤ん坊かもしれない。  前作「恋やつれ」では泣かされたが「子守唄」では大いに笑わされる。人間は感情の動物。喜怒哀楽の繰り返しが人生なのだ。 寅さん映画は、“泣き笑い”の人生以外に、“愛”を中心に、人間と人生を考えさせても呉れる。人間は考える葦であると。只の喜劇でない所以が此処にある。  赤ん坊が縁で寅さんと親しくなる看護師のマドンナ十朱幸代さん。この作品では溌剌としている。 



第8位
「赤ちょうちん」【本文なし】

自己の心に正直に発言すれば、こういう映画は好きではない。
遊興的、退廃的、消極的、とでも言おうか…。

だが憎いことに映画としての作りは上手い。
♪神田川が活きる。
そして何よりも秋吉久美子が適役。活き活きとしている。
ポルノ路線から目覚めた日活の横顔が垣間見られる。



第9位
「狼よ落日を斬れ/風雲篇・激情篇・怒濤篇」【本文なし】

話は、江戸と、京都を繋ぐ。新選組。人間、沖田総司。鳥羽伏見の戦いから、上野、彰義隊へ。滅びの美学は尚も続く。西南戦争勃発で、舞台は鹿児島へ。西郷隆盛の最期まで。波乱の幕末から明治初期を生きた二人の男。虎之助と半次郎の生き様は凄い迫真力で迫り来たる。


=====【完】=====

千年の祈り

2009年公開(米/日)[監督]ウェイン・ワン[出演]ヘンリー・オー。フェイ・ユー。ヴィダ・ガレマニ(他)
  

 価値観の差異から生じて行く親子の断絶がテーマ。この主人公父娘の場合、その要因は誤解の要素が多かった

 折しも昨夜見たTVを思い起こす。故ぎんさんの4人の娘さん。といっても平均年齢93才だが、その(特に精神的な)若さ!。
 4人の方々の間に誤解が生まれる要素なんて全く“0”。
 家族は常に話し合いの精神を!という原点に戻るべきと痛感した。

 娘の父親が公園で知り合った女性の場合は、誤解が原因ではない。話し合いの場が“無”なのだ。
 その女性は老人ホームに行く事になる。

 昔の佳き家族制度が崩壊した現在。家族が至近距離で向かい合う卓袱台は日本の家庭から姿を消した。
 多くの若い人はスマホを指で撫で話す。

 ストーリーが展開する中で出てくる台詞。その意味深い題意に思わず耳を傾けた。
 小品ながら、反省の中で後味も爽やかな佳作である。
 おわりにちっぽけな疑問。何故米日合作映画なんだろう?。


 末筆ながら、
 森光子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

黒水仙

1946年(英)[監督]マイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガー[出演]デボラ・カー。ジーン・シモンズ(他)
 

①「黒水仙」の頃の思い出

 その頃、エアコンなんて想像もつかなかった。銭湯の脱衣場にプロペラ型扇風機が回る。更に大型機が映画館の天井をゆっくりと廻転していた。
 お尻とお尻がぶっかるような浴槽を出て、出向く映画館。立ち見の通路まで人息れ。そんな終戦後だった。

 アメリカ映画に負けじと、イギリス映画も映画館を賑わした1940年代後半だった。
 「ヘンリィ五世」「逢びき」「落ちた偶像」「ハムレット」「ミュンヘンへの夜行列車」「美女ありき」「大いなる遺産」「第七のヴェール」……。

 その殆どの作品。冒頭のロゴは、J・アーサー ランク(左)か、ロンドン・フィルム(右)だったと記憶する。
 
 1950年代も上掲のロゴは続く。ロンドン・フィルム(右)の代表作が、巨匠キャロル・リードの名作「第三の男」(1952年ならば、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガーのコンビが撮った「黒水仙」(1946年)や「赤い靴」(1948年)は、J・アーサー ランク(左)の代表作ではないだろうか。

 このロゴのユニークなところは、上半身裸の筋肉隆々たる青年が、大円盤をハンマーで打った後で、円盤の前面に配給会社名が現れること。→下の画像。
 それから作品のオープニング・クレジット…という事になるのだが、現在は、いきなりストーリーが展開。終わると長~いエンド・クレジット…という事になる。
 ロゴにしても、20世紀FOXのサーチライト。MGMの吠えるライオン。パラマウントの山頂に煌めく五芒星。など、実にユニークだったなぁ。

②「黒水仙」の感想。

 太平洋戦争が終わった翌年に、早こんな映画が作られている。而もカラーで。この映画の特色は、その撮影にあると思う。
 当時圧倒的だったテクニカラー。その美しい撮影は驚異的。
 例えば、世界の屋根ヒマラヤ山系(下左画像)や、その標高2500mの高地に建つ修道院(下右画像)等。
 
 山岳撮影は現地としても、こんな高地にこんな建造物が?との疑問が生じる。恐らく巨大なセットだろう。それにしても、セットとは思えぬ臨場感が充ち満ちている。

 名カメラマン。ジャック・カーディフの撮影だった。なるほどである。彼がこの2年後に撮った「赤い靴」も優美だったし、「裸足の伯爵夫人」(1954年)では、映画館内から拍手が湧いたトップカットの青空を思い出す。
 「黒い牡牛」(1956年) のワンショット。子牛の誕生。あの稲妻に揺れる大樹は今も脳裏を過ぎる。他にも「アフリカの女王」(1951)。「王子と踊子」(1957)。「戦争と平和」(1956)等、枚挙に暇がない。?

 物語は、「尼僧物語」(1959)と路線を異にする。ハリウッド式のオーソドックスな作りで新鮮味には稍欠ける。
 女性優位の映画に華添えんと、ディヴィッドファーラー扮する英国人男性を絡ませている。これが返って作品レベルを下げている感もある。

 テーマは、尼僧もまた本能に揺れる人間だった。ということであろう。
 ラストで衝撃的な結果を迎える一人の尼僧がそれを代表するだろう。平服に着替える彼女が印象的。キャスリーン・バイロンという女優が扮する。美人だ。

 黒水仙の題意は途中で判明する。
 この作品の後も、イギリス映画の女優陣を代表したデボラ・カーと、ジーン・シモンズ。
 二人の初お目見えが楽しい。デボラ・カーの美しいこと。ジーン・シモンズは一寸損な役だが、未だハイティーンの若さ。実に瑞々しい。

猿の惑星:創世記

2011年(米)[監督]ルパート・ワイアット[出演]ジェームズフランコ。フリーダ・ピント(他)
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 猿の惑星シリーズは、2001年の「PLANET OF THE APES 猿の惑星」でお終いだろうと思っていたのに、昨年またまた撮られていた。娘がリアルタイムで劇場鑑賞して居る。「可成り佳かったよ」と聞いていた。

 先日TV放映鑑賞の結果は、2001年のティム・バートン作品と比べても遜色はない。が、やはり、1968年のオリジナルが光りすぎて、損をしている感じ。

 今回の作品も、CGとか、VFXとかだけでは、見慣れすぎていて、さほど新鮮味は感じず、ストーリーも稍平凡。
 佳かったと思うのは、人間が如何に愛情を注いでも、やはり、猿は猿の世界がベストなんだ。と、実感せしめられた事にある。

東京オアシス

2011年[監督松本佳奈/中村佳代][出演]小林聡美。加瀬亮(他)
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 オムニバスって、そんなに多くないのに、立て続けに見た。が、今回は、前回と比較にならぬロー・レベル。

第1話。
 深夜に撮影現場から抜けだして来た女優。半分無理矢理に見ず知らずの男の車に同乗する。
 一見訳あり風の二人。交わす会話も息合わず。運転席からの視野が長回しで続く。
 やがて白けゆく空。辿り着く海辺。前夜に客は二人だけの食堂で食べたうどんが力を付けたのか、少しは気も晴れそうな二人だった。
 でも、第1話は、これでお終い。うん?。それだけ?。という感じ。

第2話。
 第1話の女優の名はトウコ。
 今度は、眠りこけた夜の映画館で旧知のキクチと遇う。彼女は元シナリオライター。
 二人の会話が弾む。落ち零れそうなキクチを励ますトウコだったが、、。
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 そこで第2話のお終い。どうやらテーマは、立ち直ろう!。か?。

第3話。
 今度は、人気の少ない動物園。切符売り場の仕事に応募。面接を受けたヤスコと遇うトウコ。
 ツチブタという動物について、一席ぶつトウコが面白い。
 でも、「ツチブタは餌を求めて、たった一人で歩くのよ」って、どこか可笑しくない?。
 落ち込むヤスコを励ましつつ、自らも立ち直ろうと態度で示した様なトウコで第3話終わる。

 どんなに詰まらない映画にも、何処かに佳い面がある。とは淀川先生の受け売りだけど、私がこの映画から強いて其れを捜せば、会話がユニークで、妙に垢抜けしていて、コクのある味があったこと。である。

海炭市叙景

2010年[監督]熊切和嘉[出演]小林薫。中里あき(他)
  

 冒頭、函館の街並みと分かった。一度行っただけだけど、印象深い街だった。
 映画では海炭市という架空の街に設定。其処に暮らす人々の叙景をオムニバス風に描く。

第1話。
 親を亡くした兄妹の話。働いて来た造船所でリストラに遇う兄。
 進水式風景が強印象なのは、その空しさから来るためだろう。函館山の日の出と共に、秀逸な撮影である。
 妹だけケーブルに乗せ、自らは歩いて降りるという兄。運賃が不足。何と侘びしい。何と悲しい。その兄戻らず。

第2話。
 市街化計画が進む中、只一軒の見窄らしい家屋が目立つ。
 猫を抱き、悠然と煙草を吸う老婆。立ち退きを説得する孫にも応ぜず。公然と言い放つ。「何時死んでもいい」。
 日没が美しいのは、夕日に染まる老婆の手の甲の皺にあり。長年働いて来て、刻み込まれた手の皺に。

第3話。
 著名俳優の出演が僅かな中で、小林薫と南果歩が演ずる夫婦仲は冷え切る。
 妻不貞の中で、寒々と写るプラネタリウム。屋外の積雪の冷たさよ。

第4話。
 ガス商売不振。夫が妻に暴力。妻が子供に暴力。痛ましい妻と子よ。

第5話。
 市電の運転手の父親は、本土から戻った息子を目撃する。が息子は再び本土へ。

 全話に共通するは、不幸な家庭。努力すれども成果出ず。世の中に嫌気指す。人の人生。苦しき事のみ多かりき哉。

 でも我々は生き抜かねばならぬ。
 最も印象に残ったのは第2話の老婆。著名俳優の如何なる名演をもってしても、あの手の年輪の無言の演技には及ばない。
 それは、八十路前後の彼女が今まで懸命に生き抜いて来た証拠であり、証明であり、勲章だから。
 彼女が立ち退きを拒否する事を批判する権利は無いと思う。
 それは彼女が培ってきた人生観の上に立脚した考えであり、思想であるから。
 異論も存在するだろう。それはそれで価値ある思考。
 此の世に哀しい事は、正義は人の数だけ在る事だ。
 久し振りに、映画らしい映画を見た。

1974年公開の外国映画 My Best10

【1】まえがき

 イタリア映画界、二人のの巨匠、ヴィトリオ・デ・シーカ監督と、ピエトロ。ジェルミ監督が、この年にこの世を去られている。
 お二人の作品の中で、真っ先に思い出すのは、それぞれ、「自転車泥棒」。「鉄道員」である。

 残念ながら、この年のMyベスト10にイタリア映画は無い。
 その代わりにフランス映画がヨーロッパ映画を代表して5本入る。1位と3位作品を除いての上位独占は我ながら壮観。
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【2】 My Best10【各画像クリックで本文】

第1位
「スティング」

あっと言わせるそのラスト!最後まで洒落た演出冴え渡る。斜線の画面切り替えや、円形の画面絞りで、先へ先へと話は進む。雰囲気を醸し出す雨もそっと影からお手伝い。「さしもの殺し屋も女子トイレ迄は・・」の慧眼には参った、参った。


第2位
「少女ムシェット」

遙かに鐘の音が聞こえた。音楽は何処で聴いたのだろう?。と思っていろ内に、突然ホッペを叩かれたような!ラストで聴いた。此の映画は何を訴えて居るのか?。それは各人で考えよ。と言って居るのかも知れない。小津映画によく見られるように。


第3位
「ペーパー・ムーン」

この映画は、私が嫌う社会悪。その末席付近に座するペテン師の世界を描いている。9歳の少女は煙草まで吸うではないか。何か関連するような匂いもする。然し乍ら、この映画に嫌悪の念は湧かなかった。


第4位
「パピヨン」

5年の独房刑を終えたパピヨンは白髪になっていた。長い間に培われたルイとの友情。孤島からの脱出を計るパピヨンとの別れ。男同士の慟哭が脈々と伝わる。パピヨンの生への執着。自由への渇望に、尊敬の念さえ湧いてくる映画だった。夢と希望は失ってはならぬ。と、、。


第5位
「暗黒街のふたり」

恋人ルシーを脅迫する刑事に、怒り爆発したドーノの手は、刑事の首を絞めていた。前科者の烙印が結果を決定的にして居た。「17世紀の遺物ギロチンが未だに使われている古さ」を指摘した女性弁護士の言葉だけが強印象を残した。この映画の数年後、フランスは死刑廃止国となった。


第6位
「狼は天使の匂い」

紅葉酣の季節も近い。この映画も湖畔の紅葉が綺麗。過去の映画で最も印象に残るは1956年2月26日SY京映のパナビジョン・スクリーンに映えた「ハリーの災難」。こんな美しい紅葉画面をその後も見た事が無い。が、映画の紅葉は、ただ美しいだけでは駄目。「あゝ野麦峠」(79)で、「兄さ、飛騨が見える」背の妹最後の言葉に嗚咽するような紅葉でないと。チャーリーとトニーが籠もる紅葉の小屋に悲愴美を感じた。


第7位
「戒厳令」

同じ題名の話題作が同じ年に作られた。珍しいことだ。片方は日本映画。仏伊合作のこちらは、米国では作り得ない作品だ。といってもギリシャの匂いがする。監督が、かって東西大国の狭間で揺れた地中海の某国が背景の「Z」を撮ったコスタ・ガヴラスだった。「8月、南米は冬である」で始まるこちらの背景は、1970年、ウルグアイの首都モンテビデオ。話は戒厳令が敷かれた月曜日に始まり、悲劇の日曜日に終わる。


第8位
「華麗なるギャッビー」

何度も現れる広告塔の眼鏡が高級車のヘッドライトに変わる。車の左側は破損していた。高級ホテルのような豪華な屋敷。これ見よがしと衣裳を競う男女が繰り広げるゴージャスなパーティ。その末路は哀れなものだった。一人の女性と二人の男性が不慮の死を遂げる。「友情は生きている間だけ。死ねば終わり」の呟きがこのような伏線になっていたとは。


第9位
「追憶」

愛の結晶誕生後の離婚。愛のみでは結婚は成り立たず。こんな哀しい法則をこの映画は説得しようとするのだろうか。それでも二人のあのラスト。私には痛いほど理解出来る。


第10位
「叫びとささやき」

自分に偽り無く、正直に吐露すれば、こういう映画は好みではない。‘映画は自分が楽しむもの 好き嫌いは各人の自由であり 特権である’と云われた双葉十三郎さんのお言葉が、また思い出される。[私の評価]う~んッ!何と云いましょうか?。


=====【完】=====

誘惑

1948年[監督]吉村公三郎[出演]原節子。佐分利信。杉村春子。山内明(他)
  

 遥か向こうの銀嶺は飛弾の山並みか?。父の墓標の前で人見孝子は矢島隆吉と出逢う。かって、孝子の父に薫陶を受けた隆吉も墓参に訪れたのだった。
 という場面から始まるこのモノクロ映画は、古き佳き時代の男女の愛を讃歌して止まない。題意は次第に研ぎ解れて行く。

 只一人の肉親も亡くしてしまった孝子。妻は病気療養中で二人の子を抱える隆吉。医大生の孝子が竜吉の家から通うことになるのは自然の成り行きだった。
 その後の二人に起伏して行く感情描写も巧みだ。迸る本能を堪える二人の理性からは、今や廃れ去った昭和の価値観を思い起こさせた。

 温泉宿ホールで踊る二人。カメラは足や手の動きだけを写し、顔の表情は写さず。それのみで、揺れ動く二人の心境を印し充分。新鮮な撮影だ。
 総てを悟った隆吉の妻に、後事を託される孝子。
 親しかった同窓の三郎との狭間に立ち、決断するラストが、この上もなく凛々しく見えた。

わが恋は燃えぬ

1949年[監督]溝口健二[出演]田中絹代。水戸光子。小沢栄太郎。菅井一郎。東野英治郎(他)
    

 日本映画界が誇る巨匠の一人、溝口健二監督が1949年に撮った。前年に学制改革で新制高校が発足している。私はその第1期生だった。多くの課外クラブが出来た。映画鑑賞班に入った。観るのは洋画ばかり。この邦画は勿論リアルタイムで観ていない。

 実在の人物がモデルと思われる。話は明治17年に始まる。2年前に第1次世界大戦が勃発していた。この年に生まれた祖母から聞いたいろいろな話が懐かしく思い出される。
 冒頭附近では痛んだアナログ・フィルムは雨が降り、ザーザーというノイズも聞こえたた。が、そんなハンディも何時の間にか忘れさせた。

 その源流は田中絹代扮する平山英子の果敢な行動力。岡山の旧家に生まれ育った彼女だったが、恋人の自由民権思想に感化を受ける。
 その恋人を頼り単身上京した彼女の眼に写ったもの。それは、現在では想像もつかぬ男性優位の社会だった。

 これが彼女をして女性解放に目覚めさせる切っ掛けとなる。そのプロセス描写は説得性がある。著名な政治家から、恋人までも、裏面は女性を性の捌け口にする獣だった。余談乍ら実在した某政治家も登場しているようだ。

 政治活動で投獄される平山英子。「出獄出来るよう助けたい」と訪れる恋人の申し出も拒否する彼女。その信念は強く観る者を打つ。

 時代考証は綿密である。米俵。石臼。灯油ランプ。人身売買。馬車。人力車。唐草模様の風呂敷包み。明治の女性の生活や風習が息づいていた。「正しく生きようとする事は苦しい事」という台詞を響かせながら。

1973年公開日本映画My Best 7

【1】[まえがき]

 半世紀以上日記を書き続けている。それが何になると思う時もある。が身に滲み付いた習慣。一生続くだろう。
 この年の日誌をパラパラと捲る。12月20日~25日東北に出張している。
 オイルショック発生に伴う担当計画延期の為、仙台の役所通いだった。
 38年後に大震災が起こるなど露知らず。青葉通りは平穏そのものに見えた。
 だが、内情は物不足となり、トイレットペーパーが高騰した事を思い出す。
 この年の公開邦画は辛うじて7本だけ観ている。が、リアルタイム鑑賞作品は少ない。



===================

【2】My Best7【各画像クリックで本文】

第1位
「戦争と人間(第三部)完結篇」

 冒頭近くの生々しい実録フィルムが、当時の中国の首都南京で起こった残酷極まる事実を証明している。幾千の劇映画を以てしてもこの実写を超える訴えは出来ない。身も凍るようなこの撮影フィルムを見て、この作品の目的は達したと私は思った。日本は反省している。が、中国は未だに許してくれないのか。恩讐を超え共存共栄何時の日戻るや。


第2位
「恍惚の人」

 世の中は今や核家族化し車社会に変貌。運転免許証を持たぬ老人は買い物も厄介。若人が郊外に移る我が街は映画館も2010年には姿を消した。やたらに目立つは老人介護車。
 こんな惨状をテーマにした映画が39年前に出来たのは驚異と思う。 
嫁と舅の火花散る熱演は、今は「こちら」に変わっている模様だが、かってTVからよく聞えて来た「凄~い」そのものだった。
 遥か昔の1940年に「小島の春」でハンセン病問題を世に問うた豊田四郎監督。思えば常に社会が抱える課題に挑戦した人であった。



第3位
「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」

 この年、男はつらいよシリーズは3本も公開された。寅さんの全盛時代だった。
 リリーと寅さん。ピッタリと息が合う。これも似たもの同士だからこそ。
 「寅さんに初恋した」と言っていたリリーが結婚。寅さんは北海道へ。「働きましょ」と元気よく。
 “わすれな草”の意味は途中で分かる。その意味深長。単純なものではない。



第4位
「男はつらいよ 寅次郎夢枕」

 「人は誉め合ってこそ向上する」ご前様の言葉が味わい深い。
 寅さんの縁談話で、趣味=旅行。職業=出版関係。学校=実力主義。は傑作。
 しぶ柿と大根干し風景に、ヴィヴァルディの「秋」が佳く合う。「愛染かつら」では28才だった田中絹代さん。此処では62~3才だろう。
 甲州旧家の奥様役で、寅さんに人生を語る。風にそよぐ薄の穂。舞い落ちる落ち葉。山は雪だった。
 「先生はお二階でお勉強」千代に扮する八千草薫の心根優し。彼女と岡倉の提灯持ちをして、千代の本音に、がっくりの寅さん。絶好のチャンスを逸す。
 野球で言えば見事空振りの三振!。



第5位
「青幻記 遠い日の母は美しく」

 三十年経った今も忘れられない母を求めて、沖永良部島を訪れる稔の回想で映画は始まる。
 鹿児島での辛い生活に耐えられず、この島に来たあの時。病の伝染を恐れて抱きしめてくれなかった母。踊りの巧かった母・・。
 そして逝った母。その情感と、奄美の海の青は限りなく美しかった。



第6位
「男はつらいよ 私の寅さん」

 シューベルトの「鱒」は、ショパンの「別れの曲」に…。画家にはクラシック音楽がよく似合う。
 ラスト“出版関係?!の職業”に精出す寅さん。傍らの非売品の肖像画は、キリギリスこと、りつ子が描いた絵に違いない。
 りつ子に扮する岸惠子。私と同い年。私が社会人ほやほやの安月給取りだった頃、彼女は「ハワイの夜」で鶴田浩二と水着姿で抱擁する看板スター。
 この映画の観客動員数も250万人に迫る盛況だった。イヴ・シャンピ監督との離婚はこの映画の2年程後。やはり故国の魅力は捨て切れなかったのだろうか?。



第7位
「戒厳令」

 背後に浮かぶ5.15事件も。写し出される昭和初期の暗闇。2.26事件。この時私は4歳だったのか。
 戒厳令。破れるクーデター。衝撃的な血染に染まる北一輝の目隠し。それは冒頭の平吾の血染めの衣との対比か。
 だが、暗すぎる。娯楽性は零。一輝の行動には不可解に感じる場面もある。難しすぎる。頭が可笑しくなりそう。
 堅すぎる。とはいえ、出現する意味不明なヌードは一体何なのか。こういう作品は苦手である。



=====【完】=====

チャイナ・シンドローム

1979年(米)[監督]ジェームズ・ブリッジス[出演]ジェーン・フォンダ。ジャック・レモン(他)
    chainas.jpg

 昨日のTV、今日の新聞は、放射能拡散予測を>30kmと伝える。福島第1原発事件以降、原発事故を想定した対策が真剣に検討されているが、この映画は、既に33年前にそのことを真剣に警告していた。
 しかも公開直後にスリーマイル島原発の事故が発生した。この教訓を当時の日本は他山の石としたかどうか?。

 真実隠しは、国を選ばず、時を選ばず、無くならぬものなんだろうか?。とこの映画を見て思った。
 無論、社会や組織への警告のみに終わらせず、映画であるからには、サスペンス風に仕上げて居り、可成り面白く見せている。

 題名に何故、チャイナという固有名詞があるのか?と疑問だったが、その謎は見ている途中で解った。
 メルトダウンは怖ろしい。正に、現代の悪魔。

 映画では、800メグ・ワットの出力を誇るベンタナ原発。その電力を75万人の人々が享受していた。
 今や、日本映画の時代劇によく出てくる、行燈や蝋燭、灯明や提灯で生活していた時代には想像もつかぬ現代の文化生活。電力無しの生活は不可能である。
 いま、そんな私たちに出来るのは節電。電力供給者に必要なのは“安全”。あるのみ。

真実一路

1954年公開[監督]川島雄三[出演][監督]川島雄三[出演]山村聡。淡島千景。桂木洋子。水村国臣。須賀不二男。多々良純。佐田啓二(他)
 

 本年2月入院中に放映していた。見られなかった。白内障手術だったから。入院前に予約録画して置いた事を思い出す。観たのは「姉妹」より前だけど、レビューは後になってしまう。筆が進まなかったので。
 その要因は主人公の生き方に拘りがあったこと。実際に、むつ子の人生を如何に考えるか?。難しい課題を突きつけた作品だと思う。
 子供よりも、惚れた男への、死をも厭わぬ愛。飽くまでも自分の気持ちに正直。妥協や我慢はノー。それも崇高な生き方かもしれない。

 有名な山本有三の原作は未読。極論かもしれぬが、原作と映画は別個のもの。その前提で、真実一路の人生を辿った?と思うむつ子と、彼女を取り巻く人々について少々考えてみた。
 むつ子に同情を寄せる方も少なくないと推察したりする。が、彼女を取り巻く人々の方に、寧ろ私の眼は行った。

 先ず、なかなか、むつ子を「おばさん」としか呼ばなかった義夫。呼ばなかったというよりも、呼べなかったのだ。今迄自分を捨てていた母。そう易々と「おかあさん」と呼べる筈が無い。これは極めて自然であり、当然である。

 そんな美夫が「おかあさん」と初めて呼ぶ時の感動は瑞々しく映る。それなのに、再び母に捨てられる美夫に、単なる同情を通り越した感情が渦巻いた。
 どちらかと言えば私は、美夫の目線で鑑賞していたかもしれない。むつ子の死後、運動会での美夫が愛おしかった。

 真実一路が虚偽一路?か。どちらの生き方を選ぶべきか。ハムレットのTo be or not to be?が一塵の疾風となって過ぎ去る。
 難しい判断である。言い難いが、此処は義平に共振したい。現実に私の周囲は、義平流の生き方派が圧倒的だから言う訳でもないけれども。

 美夫とは異父姉のしず子の心境と行動は理解出来るが、彼女に、有名な北原白秋の詩を呟く叔父の素香は、八方美人風。扮する多々良純。この難しい役柄を無難にこなしている。
 この二人の、ラストのワンシーン、ワンカット。余韻を残すが、同じようなラストシーンで著名な「第三の男」が、この2年前に公開されている。

姉妹

1955年[監督]家城巳代治[出演]野添ひとみ。中原ひとみ。河野秋武(他)
shimai.jpg

  コンチと呼ばれている妹が活き活きとしている。「姉さんは神の試練と思うけど、私は政治の貧困だと思う」。
 クリスチャンとしての考えに傾注する姉、圭子に敢然と言い放つコンチ。こと、近藤俊子だった。

 このショット以外にも、政治的性格を含んだ場面が見受けられる。が、その是々非々は映画を観る者としては別の世界。
 ただ当時の世相をリアルに知る人間の一人として、弱者の立場に立脚した考えには共鳴したい。

 今は死語と化していると思うが、貧乏人の子沢山という言葉があった。圭子、俊子の下にも3人の男児を抱えた父は、俊子に修学旅行を断念させる。
 なお、これに拘わる話は「キューポラのある街」でも描かれているが、こちらが7年先輩である。
 でも、それはどうでもいいこと。要は、父の心境を真から理解出来るつもりの私は、込み上げて来るものを禁じ得なかった。

 それでも健気さを失わぬコンチがいじらしい。彼女は相思相愛の仲を諦める姉と、その彼との双方に食いかかる。「それでもいいの!」。
 お若い方を始めとして殆どの方は、コンチの意見に全面的に同調されると思う。私も共振したい。その裏で、当時の社会をリアルに知る私は、二人の男女の心境も手に取る様に解って哀しかった。
 圭子は、見合いした相手の許に嫁ぐ。結局のところは、角隠し姿で嫁ぐこのシーンは特に印象深い。
 なお、今更此処で言うまでもなく、信仰の自由は憲法で保障されており、その是々非々を論じているものでは無い事を、念のために記して置きたい。

 「私は私の方法で。姉ちゃんは姉ちゃんの方法で行ってね。」と結ぶ俊子。何かにつけて対照的だった姉妹に扮した女優が、二人のひとみさん。歳も一つ違い。映画では妹役の中原さんが姉だ。
 姉役の野添ひとみさんは、この5年後に俳優、川口浩さんの許に嫁ぐ。特に印象に残る作品はないが、夫婦とも夭逝されたのが惜しまれる。
 妹役の中原ひとみさんは、この2年後「純愛物語」で演じた原爆症の娘が強印象。その時共演した江原真二郎さんと結婚されたのは周知だが、8年後に家城巳代治監督と再び組んだ「みんなわが子」も印象に残っている。

ロシアン・ルーレット

2010年{'2011年公開}(米)[監督]ゲラ・バブルアニ[出演]サム・セイリー。ジェイソン・ステイサム。ミッキー・ローク(他)
 

 嫌悪感で嘔吐しそうな、腹ただしくなる映画だった。それも当該監督自身が数年前に撮った作品のリメイクというから驚愕。此は残虐にして残酷。身の毛も弥立つ戦慄を催す。それに徹した猟奇的目的以外の何ものでもないのではなかろうか?と思いたくなって来る。

 というのは、あの可哀想な人達が輪になるシークェンス。輪と言って思い出すのが、「アイズ・ワイド・シャット」のあの女性の輪。余談ながら、猟奇的雰囲気を撮るには、リンク状場面が有効かもしれない。

 

 その背後に存在する秘密組織の暗躍は「アイズ…」と共通する。
でも「アイズ…」は戦慄性は乏しかったし、猟奇性のみが目的でなく、夫婦の在り方を問うというテーマが存在していたと思っている。

 猟奇的作品は昔から数多くある。最近では「パフューム ある人殺しの物語」など、その最たるものと思う。
 しかし此処にも訳題から想像するような戦慄性は乏しく、寧ろ「アイズ…」に近い性への猟奇性の比重大。然も、香料を巧みに用い、ファンタスティックな匂いがあった。

 此処には、上述したようなテーマ性は見られない。ただ在るのは殺伐たる光景の前面押し出し。
 「ディア・ハンター」にも、ロシアン・ルーレットは登場するが、こちらは、反戦テーマの一手段として描いているに過ぎぬ。

 


 横道に逸れすぎた。本編の感想を少々。
 戦慄性過大というものの、主人公が最後に残るのが分かっているから、其処までは緊張性は感じなかった。
 ただ、その後の展開だけは見ものだった。
(ひとりごと)
 あの主人公。一瞬、ディカプリオかと思った。

馬鹿まるだし

1964年公開[監督]山田洋次[出演]ハナ肇。桑野みゆき(他)
 

 この作品には伏線が二箇所敷かれている。
 一つは、ごしんぞさんの為に、安五郎が白木蓮を植える場面。
 もう一つは、安五郎が「無法松の一生」の芝居を見るシーン。

 要所、要所で写し出される白木蓮。それは、秘かに、ごしんぞさんに恋慕の情を寄せる安五郎の進行役を務めている。
 その名さえ、松五郎と一字違いの安五郎の物語は、「無法松の一生」へのオマージュ。

 「ごしんぞさん、あっしは汚れております」再婚するごしんぞさんに、その胸中を吐露する今は盲目の安五郎。その背に座るごしんぞさんの右眼に湧く泪。傍らの白木蓮も泣いていた。
 桑野みゆき、快心の演技である。

 ただそれだけでは単なるお涙頂戴映画。この映画はさに非ず。安五郎の心境の影には、彼のヤミ商売に、凛として意見するごしんぞさんの姿勢を垣間見るからである。

 時代背景は昭和6年。私が此の世に生を受ける前の年。戦雲急を告げていた。千人針の風景が、何とも言えぬ悲しい思い出を呼び起こさせる。小学校にあった懐かしい謄写版。此処でも活躍していた。

 安五郎を演じるハナ肇さんの背に、ふと、渥美清さんの残像が浮かんだ。
 いろんな風情の白木蓮を写した高羽哲夫さん。この映画で撮影の初お目見え。以後「男はつらいよシリーズ全作」を撮り終えて他界される。
 同様全作の音楽を担当された山本直純さんと共に、山田洋次監督との名トリオ誕生の作品として印象深い。

1973年公開外国映画My Best 10

 この年はアメリカ映画が元気があった。多士済々に発想を転換させたような空気を感じた。【各画像クリックで本文へ】

第1位
「ジョニーは戦場へ行った」

看護師( ダイアン・ヴァーシ )がジョー(ティモシー・ボトムズ)の胸元に指でなぞる"M"の字。

ジョーがそれを感知したのを確認すると、布切れでそっと"M"を消し、次になぞるのは"E"の字。

何と悲痛な"MERRY CHRISTMAS"か。魂を揺すぶられるシーンだ。




第2位
「激突!」

主な出演者は只一人のこの映画を、スピルバーグ監督はあっと驚く映画に仕上げた。出演者がもう一人居たのだ。
それはローリー車。彼は正に生きた主演“車”だった。主演車は引き返しトンネル前で、スクールバスを助け戻って来る主演者をじっと待つ。
完全に擬人化されたローリー車が居た。この映画の名場面と言いたい。




第3位
「ポセイドン・アドベンチャー」

先導した牧師の危機を救うべく水に潜るシェリー・ウィンターズの姿が今も心に留まる。『陽のあたる場所』で水死した彼女は此処でも水に死す。嗚呼!。
 またもや起こる爆発音。更に傾く船体。水中に没する刑事の妻。吹き出す蒸気。ハッチを閉めた後、力尽きる牧師の胸を去来するものは何だったろうか。
 「神に縋るだけでは駄目。自ら救いを勝ち取る努力を為せ」という彼の信条に同感する。この映画は真摯に神を見つめ、人間愛に想いを馳せている。




第4位
「スケアクロウ」

この映画のテーマは“優しさ”だろう。男と男の。 何時しかライオンに同情の念を寄せて行くマックスの優しさ。妻の期待を裏切ったことに対する懺悔と、未だ見ぬわが子へプレゼントを持って現れたライオンの心情。
 人間たる者は、それが男と女、男と男、女と女、の如何を問わず、優しさを持たねばならない。と痛感させられた映画である。




第5位
「フォロー・ミー」

敬愛する名匠キャロル・リードの遺作である。彼の作品に凡作は無い。遺作は洒落たロマンス・コメディだった。
 クライマックスのハンプトン・コートの迷路は、さすが名匠と唸らせる。これは、相手の心を理解してこそ、我が身も救われる。ということを悟らせてくれる佳作である。


第6位
「ジャッカルの日」(本文なし)

フランス大統領暗殺計画を巡り対決するジャッカルとルベル警視。
そこに展開する虚々実々の攻防。
我が身の危険を知りつつも式典に赴くド・ゴール大統領。
ドキュメンタリー・フィルムも交え進展する現実と虚構の交錯は、類い希なサスペンスを生み出した。映画らしい映画だ。




第7位
「マクベス」

この「マクベス」は、その残酷性に意義を見出す。黒澤明作品「蜘蛛巣城」の様式美と好対照。冒頭附近の3人の魔女が醸し出すあの嫌らしい雰囲気に始まった悲劇は、ダンカン謀殺から、マクベスの最期まで、残虐感は絶え間なく続く。良い悪い。嫌い好きは別にして…。



第8位
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」

セックス描写が多いからという理由だけではない。正直言って苦手なジャンルの映画である。おまけに難解と来ている。それは世の中の綺麗事を総て取り払い、赤裸々な人間像を剥き出しに画く。「いったいそれがどういう意味があるのか」と逃げてしまわずに、この映画を考えてみた。(中略)人間とはこういう生きものなのだ。と云っているようである。


第9位
「大列車強盗」

頭数の劣勢を、頭脳と社会正義感が跳ね返す。雄大な大自然と雄壮な音楽が交錯かる中で、西部劇は終盤に差し掛かる。そして最後に用意されていたどんでん返し。そういえば伏線が敷かれていたなぁ!。



第10位
「007/死ぬのは奴らだ」(本文なし)

すっかりお馴染みとなった007シリーズ。
第8作の今回は、ロジャー・ムーアが3代目ボンド役で新登場。
諜報部員の死を巡って、新型兵器が活躍する。

スピード感が横溢している。



   -- THE END --

三人の名付親

1948年('53公開)(米)[監督]ジョン・フォード[出演]ジヨン・ウェイン。ペドロ・アルメンダリス。ハリー・ケリー・Jr。ワード・ポンド(他)
 

 一瞬これが西部劇かと疑いたくなった。そのような暖かい映画だった。三人の男は悪人である。それを分かって居ながら、助けたくなるような気に包まれて来る。
 これ即ち、名付け親である三人が真からの悪人では無いのだと、納得せしめ行くジョン・フォード・タッチによるものだろう。

 聖書の活用は其の最たるもの。「♪~サイレント・ナイト」が流れるニュー・エルサレムの夜もさることながら、嵐の砂漠の果てに、キッドが死ぬシーンが特に印象深い。
 無論、西部劇としての演出は堂に入ったもの。バーリーの保安官バッジに三人が驚くショット。銃音のみで知らしめるピートの死。赤ん坊にグリースを塗るシーンなど秀逸。

 終わりに少々のケチつけ。あの残酷な環境の中でも死ななかった赤ん坊。負傷し瀕死の様態だったピートが、赤ん坊のお陰で急に元気になる様相。あの水の無い環境下で意外に元気だった馬。そして最後に、悪党にあれだけのヒューマニズムが!。といったところが、稍不自然というか、違和感めいたものを感ずる瞬間もあった。

男はつらいよ 寅次郎紅の花

1995年公開[監督]山田洋次[出演]渥美清。浅丘ルリ子。倍賞千恵子。吉岡秀隆。後藤久美子。下絛正巳。三崎千恵子。前田吟。太宰久雄。佐藤蛾次郎(他)
  

 この年に発生した阪神淡路大震災の復興に、ボランティア参加した寅さんで、男はつらいよシリーズは終わりを告げた。
 寅さんを26年間演じ続けてきた渥美清さんは、この第48作に主演されたその翌年、不帰の客となられた。
 病をおしてのシリーズ終盤の出演姿は痛々しかった。
 本当にお疲れ様でした。という言葉しかない。

 といった事情も手伝っているものと推察する。本作は、寅さんの登場場面は少ない。
 それでもノーセリフで笑わす天才の片鱗も垣間見られた。

 辛い別れに涙が溢れた。
 男はつらいよ全48作は、人生の長きを経て解る映画だと、再見してそう思った。
 寅さん、愛をありがとう。

 寅さんは永久に不滅です。
 寅さん、さようなら。
 また逢う日まで。

 最後に、男はつらいよシリーズ My Best 10 を列記し、全48作のレビューを終えたい。

①第13作=男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
②第29作=男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋
③第9作=男はつらいよ 柴又慕情
④第48作=男はつらいよ 寅次郎紅の花
⑤第38作=男はつらいよ 知床慕情

⑥第17作=男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
⑦第25作=男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
⑧第32作=男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
⑨第1作=男はつらいよ
⑩第6作=男はつらいよ 純情篇

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黒いオルフェ

1960年公開(仏)[監督]マルセル・カミュ[出演]プレノ・メロ。マルペッサ・ドーン。ルールディス・デ・オリヴィラ(他)
  

 カーニバルに湧くリオの街並み。この次回オリンピック開催地を一言で言い表せば“活気”だ。圧倒される。サンバのリズムと旋律に。

 熱気迸るこの街に、従姉セラフィーナを尋ねて田舎からやって来たユリディスだった。が、彼女が仮面の男を恐れる理由が最後まで判らなかった。ギリシャ神話だと後で知る。

といったことで、改めて顧みれば、
①このような雰囲気の中に、よくぞこのようなギリシャ神話を挿入したものと、その発想に新鮮味を感じる。

②ブラジル映画かと思っていたら、フランス映画であったのに吃驚。
 なれど、恥ずかしながら、マルセル・カミュ監督の名を初めて知る。 あのサンバとサッカーの国ブラジルを舞台にして、このようなファンタスティックな内容を融合させた演出に感心する。

③アマチュアの出演者が多いようだが、死神を初めとして、そういう感はあった。がよく考えれば、それが返ってこの作品に合っていたのかもしれぬ。ラストの子供達に“希望”を感じたもの。

 これも、論理的に考えるのは禁物。感性、感覚で観る映画と思う。
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白痴
善魔
おぼろ駕篭
生きる

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続馬喰一代
激流
トンチンカン三つの歌
大仏開眼
祇園囃子
日本の悲劇
次郎長三国志/次郎長初旅
君の名は(第1部)
君の名は(第2部)
あにいもうと
戦艦大和
蟹工船(オリジナル)
煙突の見える場所
地獄門

雲ながるる果てに
東京物語
あの手この手(邦画)
ひめゆりの塔
真空地帯
凸凹太平記
加賀騒動
十代の性典
愛の砂丘
雨月物語
続思春期
丹下左膳
あばれ獅子
純潔革命
乙女の目覚め
にごりえ
日輪
大阪の宿
女の園
ゴジラ
近松物語
山の音
山椒大夫
噂の女
黒い潮
太陽のない街
君の名は(第3部)
真実一路
七人の侍
浅草の夜
潜水艦ろ号未だ浮上せず
水着の花嫁
二十四の瞳
幽霊軍隊
この広い空のどこかに
母千草
警察日記
ここに泉あり
遠い雲
血槍富士
人間魚雷回天
君美しく
姉妹
怪猫逢魔ケ辻
春の渦巻
路傍の石
ゴジラの逆襲
楊貴妃
美しき歳月
男ありて
目白三平
しいのみ学園
どくろ駕篭
二等兵物語 女と兵隊 蚤と兵隊
浅草の鬼
続宮本武蔵
新平家物語
夫婦善哉
王将一代
荒木又右衛門
次郎物語
生きものの記録
野菊の如き君なりき
吉野の盗賊
花嫁会議
宮本武蔵3部決闘巌流島
狂った果実
台風騒動記
真昼の暗黒
花嫁の寝言
義仲をめぐる三人の女
浮雲
早春
彼奴を逃すな
黒帯三国志
いらっしゃいませ
驟雨
神坂四郎の犯罪
風船
赤線地帯
しゃぼん玉社長
ビルマの竪琴
残菊物語(リメイク)
ならず者
裁かれる十代
夕焼け雲
太陽の季節
ドラムと恋と夢
殺人計画完了
名寄岩涙の敢闘賞
唱祭り喧嘩道中
不良少年
カラコルム
白夫人の沃恋
滝の白糸
洲崎パラダイス 赤信号
花嫁募集中
人肌蜘蛛
好人物の夫婦
囚人船
日本かく戦えり
あいぞめ笠
夜の河
生きていてよかった
ニコヨン物語
女囚と共に
兄とその妹(リメイク)
日蝕の夏
花の生涯
帰郷
マナスルに立つ
猫と庄造と二人のをんな
のんき夫婦

紀州の暴れん坊
四十八才の抵抗
桂春団治
サザエさん
異母兄弟
蜘蛛巣城
幕末太陽傳
雪国
大阪物語
東京暮色
大菩薩峠(全3部作)
顔(岡田)
暖流
青い山脈(リメイク)前編
いとはん物語
うなぎとり
鳳城の花嫁
活弁物語
禁断の砂
禁断の砂続編
くちづけ

淑女夜河を渡る
純愛物語
素足の娘
鮮血の人魚
続青い山脈(リメイク)
大忠臣蔵(松竹)
脱獄囚
智恵子抄
東京だよおっ母さん
東北の神武たち
土砂降り
どん底

南極大陸
女狐屋敷
爆音と大地
挽歌
白夜の妖女
まだら蛇
明治天皇と日露大戦争
夕凪
夜の蝶
喜びも悲しみも幾歳月
駅前旅館
隠し砦の三悪人
無法松の一生1958年リメイク版
炎上
忠臣蔵 暁の陣太鼓
海女の岩礁
杏っ子
怒りの孤島
命を賭ける男
鰯雲
江戸の花笠
大番完結編
おトラさんの休日
鬼灯灯篭
佳人
家内安全
巨人と玩具
月給13000円
この天の虹
続禁断の砂
忠臣蔵(大映)
つづり方兄弟
東京の休日
東京の瞳
としごろ
楢山節考(木下監督)
日蓮と蒙古大襲来
猫は知っていた
暖簾
八人の花嫁
張込み
春高楼の花の宴
彼岸花
美女と液体人間/
陽のあたる坂道
氷壁
蛍火
夜の鼓
若い広場
若き美と力
惜春鳥
忠臣蔵(東映)
人間の條件/第1部.純愛篇
人間の條件.第2部.激怒篇
人間の條件/第3部(望郷篇)
私は貝になりたい
人間の條件(第4部)戦雲篇
キクとイサム
人間の壁
荷車の歌
浮草
独眼竜政宗
第五福竜丸
大東亜戦争と国際裁判
野火
にあんちゃん
お早よう
独立愚連隊
細雪
裸の島
悪い奴ほどよく眠る
青春残酷物語
娘・妻・母
武器なき斗い
秋日和
黒い画集 あるサラリーマンの証言
おとうと
波の塔
乾いた湖
いろはにほへと
地の涯に生きるもの
「通夜の客」より わが愛
白い牙
豚と軍艦
用心棒
小早川家の秋
妻として女として
人間の條件(第5部)死の脱出篇
人間の條件(第6部)曠野の彷徨篇
松川事件
名もなく貧しく美しく
反逆児
ゼロの焦点
わが恋の旅路
釈迦
もず
秋津温泉
キューポラのある街
好人好日
座頭市物語
切腹
人間
忍びの者
左ききの狙撃者 東京湾
秦・始皇帝
私は二歳
秋刀魚の味
喜劇 にっぽんのお婆あちゃん
雲の上団五郎一座
椿三十郎
太平洋ひとりぽっち
眠狂四郎殺法帖
にっぽん昆虫記
みんなわが子
天国と地獄
女系家族
海軍
古都
伊豆の踊子
拝啓天皇陛下様
エデンの海
五番町夕霧楼
砂の女
香華
帝銀事件 死刑囚
五瓣の椿
仇討
馬鹿まるだし
赤ひげ
東京オリンピック

徳川家康
霧の旗
大魔神怒る
紀ノ川
氷点
白い巨塔
風車のある街
ある殺し屋
日本のいちばん長い日
博奕打ち①
華岡青洲の妻
若者たち
十一人の侍
神々の深き欲望
あゝひめゆりの塔
博奕打ち総長賭博④
黒部の太陽
人生劇場飛車角と吉良常
心中天網島
橋のない川(第1部)
風林火山
男はつらいよ/1
続・男はつらいよ/2
戦争と人間(第一部)運命の序曲
どですかでん
家族
富士山頂
影の車
裸の十九才
男はつらいよ 望郷編/5
座頭市と用心棒
男はつらいよ/フーテンの寅/3
新・男はつらいよ/4
男はつらいよ 柴又慕情/9
戦争と人間(第二部)愛と悲しみの山河
激動の昭和史 沖縄決戦
男はつらいよ 純情篇/6
男はつらいよ 奮闘編/7
男はつらいよ 寅次郎恋歌/8
忍ぶ川
故郷
あゝ声なき友
軍旗はためく下(モト)に
旅の重さ
男はつらいよ 寅次郎夢枕/10
藍より青く
戦争と人間(第三部)完結篇
青幻記 遠い日の母は美しく
戒厳令(邦画)
恍惚の人
男はつらいよ 寅次郎忘れな草/11
男はつらいよ 私の寅さん/12
赤ちょうちん
サンダカン八番娼館 望郷
砂の器
わが道
竜馬暗殺
華麗なる一族
狼よ落日を斬れ/風雲篇・激情篇・怒濤篇
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ/13
男はつらいよ 寅次郎子守唄/14
青春の門
絶唱
ある映画監督の生涯 溝口健二の記録
金環蝕
新幹線大爆破
昭和枯れすすき
潮騒
男はつらいよ 寅次郎相合い傘/15
男はつらいよ 葛飾立志篇/16
犬神家の一族
不毛地帯
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け/17
男はつらいよ寅次郎 純情詩集/18
幸福の黄色いハンカチ
八甲田山
八つ墓村
人間の証明
やくざ戦争 日本の首領(ドン)
男はつらいよ 寅次郎と殿様/19
男はつらいよ 寅次郎頑張れ!/20
洟をたらした神
野性の証明
日本の首領(ドン)完結篇
鬼畜
赤穂城断絶
事件
男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく/21
男はつらいよ 噂の寅次郎/22
あゝ野麦峠
十八歳、海へ
復讐するは我にあり
配達されない三通の手紙
日蓮
神様のくれた赤ん坊
戦国自衛隊
男はつらいよ 翔んでる寅次郎/23
男はつらいよ 寅次郎春の夢/24
復活の日
野獣死すべし
ツィゴイネルワイゼン
影武者
遙かなる山の呼び声
わるいやつら
天平の甍
二百三高地
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花/25
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌/26
駅/ステーション
泥の河
セーラー服と機関銃
スローなブギにしてくれ
男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎/27
男はつらいよ 寅次郎紙風船/28
蒲田行進曲
鬼龍院花子の生涯
疑惑
水のないプール
海峡
転校生
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋/29
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎/30
魚影の群れ
東京裁判
女帝
ふるさと
時代屋の女房
南極物語(1983年、日本映画[オリジナル])
楢山節考(今村監督)
時をかける少女
探偵物語(邦画)
家族ゲーム
白蛇抄
男はつらいよ 旅と女と寅次郎/31
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎/32
風の谷のナウシカ
Wの悲劇
おはん
麻雀放浪記
お葬式
瀬戸内少年野球団
天国の駅
男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎/33
男はつらいよ 寅次郎真実一路/34
さびしんぼう
台風クラブ
ひとひらの雪
夢千代日記
タンポポ
薄化粧
ビルマの竪琴(リメイク版)
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾/35
男はつらいよ 柴又より愛をこめて/36
火宅の人
キネマの天地
たんぽぽ
天空の城ラピュタ
野ゆき山ゆき海べゆき
蛍川
新・喜びも悲しみも幾歳月
国士無双
ウホッホ探険隊
男はつらいよ 幸福の青い鳥/37
竹取物語
ハチ公物語
マルサの女
夜汽車
首都消失
親鸞 白い道
妻よ薔薇のように
飢餓海峡
男はつらいよ 知床慕情/38
男はつらいよ 寅次郎物語/39
釣りバカ日誌
となりのトトロ
敦煌
肉体の門
火垂るの墓
優駿 ORACION
TOMORROW/明日
木村家の人びと
異人たちとの夏
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日/40
あ・うん
善人の条件
千利休本覚坊遺文
釣りバカ日誌2
魔女の宅急便
利休
黒い雨
ファンシィダンス
男はつらいよ 寅次郎心の旅路/41
男はつらいよ ぼくの伯父さん/42
あげまん
オーロラの下で
白い手
釣りバカ日誌3
天と地と

『夢』第2話「桃畑」
男はつらいよ 寅次郎の休日/43
おもひでぽろぽろ
四万十川
戦争と青春
釣りバカ日誌4
八月の狂詩曲
息子
陽炎
大誘拐 RAINBOW KIDS
12人の優しい日本人
男はつらいよ 寅次郎の告白/44
おろしや国酔夢譚
シコふんじゃった
釣りバカ日誌5
寒椿
男はつらいよ 寅次郎の青春/45
学校
釣りバカ日誌6
まあだだよ
大病人
月光の夏
病院で死ぬということ
お引越し
男はつらいよ 寅次郎の縁談(goo)/46
忠臣蔵外伝四谷怪談
釣りバカ日誌7
四十七人の刺客
さくら
毎日が夏休み
四十七人の刺客(再見)
夏の庭
男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様/47
午後の遺言状
マークスの山
静かな生活
Love Letter
男はつらいよ 寅次郎紅の花/48
Shall We ダンス?
釣りバカ日誌8
KYOKO
お日柄もよくご愁傷さま
釣りバカ日誌9
もののけ姫
西へ
HANA-BI
マルタイの女
萌の朱雀
ラヂオの時間
男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花特別篇
釣りバカ日誌10
のど自慢
がんばっていきまっしょい
あ、春
プライド-運命の瞬間(トキ)/
あの、夏の日~とんでろじいちゃん
釣りバカ日誌イレブン
皆月
御法度
菊次郎の夏
雨あがる
鉄道員(ぽっぽや)
梟の城
ホワイトアウト
顔(藤山)
はつ恋
老親
どら平太
陰陽師
千と千尋の神隠し
釣りバカ日誌12史上最大の有給休暇
ウォーターボーイズ
かぁちゃん
みんなのいえ
ホタル
凛として愛
Go!
釣りバカ日誌13ハマちゃん危機一髪!
TRIC >|
東京原発
鏡の女たち
ミスター・ルーキー
白い犬とワルツを/
突入せよ!「あさま山荘」事件
模倣犯
陽はまた昇る
海は見ていた

阿弥陀堂だより
明日があるさ
OUT
たそがれ清兵衛
嗤う伊右衛門
チルソクの夏
ゲロッパ!
渋谷怪談
油断大敵
解夏
茶の味
美しい夏キリシマ
雨鱒の川
赤目四十八瀧心中未遂
あずみ
HAZAN
わらびのこう 蕨野行
ジョゼと虎と魚たち
わたしのグランパ MY GRANDPA TAUGHT ME A LOT ABOUT LIFE
母のいる場所
T.R.Y.
壬生義士伝/
13階段
黄泉がえり
青の炎
スパイ・ゾルゲ
沙羅双樹
踊る大捜査線2
座頭市
釣りバカ日誌14
陰陽師2
阿修羅のごとく
世界の中心で、愛をさけぶ
下妻物語
丹下左膳/百万両の壷
機関車先生
インストール
父と暮せば
海猫
あずみ2
誰も知らない
オペレッタ 狸御殿
海猿
笑の大学
スウィングガールズ
いつか読書する日
半落ち
赤い月
イノセンス
クイール
隠し剣鬼の爪
血と骨
いま、会いにゆきます/
ハウルの動く城
妖怪大戦争
四日間の奇蹟
電車男
リンダ リンダ リンダ
交渉人 真下正義
亀は意外と速く泳ぐ
カミュなんて知らない
火火
この胸いっぱいの愛を
かもめ食堂
ゲルマニウムの夜
子ぎつねヘレン
そうかもしれない
疾走
紀子の食卓
あおげば尊し
雪に願うこと
大停電の夜に
赤い鯨と白い蛇
空中庭園
北の零年
THE 有頂天ホテル
パッチギ!
ローレライ
阿修羅城の瞳
戦国自衛隊1549
劇場版.鋼の錬金術師/シャンバラを征く者
恋するトマト
亡国のイージス
容疑者室井慎次
蝉しぐれ
春の雪
ALWAYS 三丁目の夕日
男たちの大和 YAMATO
間宮兄弟
フラガール
夜のピクニック
ゲド戦記
佐賀のがばいばあちゃん
松ヶ根乱射事件
燃ゆるとき The Excellent Company
初恋
魂萌え!
地下鉄(メトロ)に乗って
不撓不屈
神童
市川崑物語
ゆれる
酒井家のしあわせ
アヒルと鴨のコインロッカー
長い散歩
あかね空
嫌われ松子の一生
愛の流刑地
博士の愛した数式
県庁の星
明日の記憶
花よりもなほ
バルトの楽園(ガクエン)
花田少年史/幽霊と秘密のトンネル
UDON
日本沈没
出口のない海
涙そうそう
手紙
椿山課長の七日間
武士の一分
殯の森
犯人に告ぐ
Life 天国で君に逢えたら
どろろ
母べえ
マリと子犬の物語
クロサギ
大日本人
ユメ十夜
しゃべれども しゃべれども
天然コケッコー
象の背中
夕凪の街 桜の国
憑神
包帯クラブ
人のセックスを笑うな
遠くの空に消えた
転校生 -さよなら あなた-
サイドカーに犬
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
河童のクゥと夏休み
北辰斜にさすところ
プライド in ブルー
クローズド・ノート
めがね
0(ゼロ)からの風
めがね(二回目)
それでもボクはやってない
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
俺は君のためにこそ死ににいく
釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束
HERO
ALWAYS 続・三丁目の夕日
点と線(TVM)
山のあなた 徳市の恋
ザ・マジックアワー
クライマーズ・ハイ
崖の上のポニョ
イキガミ
私は貝になりたい(2008年版)
誰も守ってくれない
相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
西の魔女が死んだ
劔岳 点の記
アキレスと亀
ラストゲーム 最後の早慶戦
ICHI
感染列島
春よこい
その日のまえに
石内尋常高等小学校 花は散れども
ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌
まぼろしの邪馬台国
禅 ZEN
ホノカア・ボーイ
山桜
グーグーだって猫である
犬と私の10の約束
おっぱいバレー
旭山動物園物語
明日への遺言
おくりびと
今度は愛妻家
ヘブンズ・ドア
60歳のラブレター
釣りキチ三平
幼獣マメシバ
真夏のオリオン
蟹工船
重力ピエロ
築城せよ!
ゼロの焦点(リメイク)
ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
余命1ヶ月の花嫁
劔岳 点の記 標高3000メートル 激闘の873日
沈まぬ太陽
空気人形
風が強く吹いている
火天の城
パンドラの匣
花のあと
春との旅
わたし出すわ
誘拐ラプソディー
南極料理人
笑う警官
なくもんか
ディア・ドクター
おとうと(リメイク)
告白
RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
悪人
BOX 袴田事件 命とは
孤高のメス
十三人の刺客
キャタピラー
ゲゲゲの女房
オカンの嫁入り
東京島
武士の家計簿
桜田門外の変
日輪の遺産
ステキな金縛り
海炭市叙景
京都太秦物語

八日目の蝉
阪急電車 片道15分の奇跡
奇跡
東京オアシス
一枚のハガキ
セカンドバージン
ツレがウツになりまして
小川の辺
かぞくのくに
あなたへ
桐島、部活やめるってよ

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Author:ascapapa
「アスカ・スタジオ」の映画レビューをカテゴリにリンクし、2011/9/1以降はこちらで継続します。

鑑賞記を書いた洋画
年代順

月世界旅行
散り行く花
戦艦ポチョムキン
オペラの怪人
チャップリンの黄金狂時代
第七天国
メトロポリス
ジャズ・シンガー
つばさ
四人の息子
恐喝(ゆすり)
西部戦線異状なし
モロッコ
嘆きの天使
制服の処女
街の灯
巴里の屋根の下
民衆の敵
海の底
間諜X27
会議は踊る
グランド・ホテル
自由を我等に
にんじん
巴里祭
生活の設計
或る夜の出来事
商船テナシティー
ターザンの復讐
暗殺者の家
ミモザ館
女だけの都
三十九夜
地の果てを行く
戦艦バウンティ号の叛乱
外人部隊
未完成交響曲
間諜最後の日
永遠の戦場
我等の仲間
オペラハット
大いなる幻影
望郷
第3逃亡者
失はれた地平線
ブルグ劇場
歴史は夜作られる
白雪姫
バルカン超特急
舞踏会の手帖
我が家の楽園
少年の町
霧の波止場
赤ちゃん教育
グレート・ワルツ
ラ・マルセイエーズ
四人の復讐
格子なき牢獄
ターザンの猛襲
大平原
スミス都へ行く
ボー・ジェスト
ニノチカ
オズの魔法使
旅路の果て
ゲームの規則
若き日のリンカン
コンドル
駅馬車
フィラデルフィア物語
民族の祭典/美の祭典
美女ありき
ミュンヘンへの夜行列車
海外特派員
北西騎馬警官隊
哀愁
怒りの葡萄
偽りの花園
ミニヴァー夫人
ヨーク軍曹
群衆
幽霊紐育を歩く
ダンボ
タバコ・ロード
疑惑の影
心の旅路
打撃王
郵便配達は二度ベルを鳴らす
スイングホテル
カサブランカ
逃走迷路
キューリー夫人
ターザンの凱歌
サハラ戦車隊
自由への闘い
ガス燈
救命艇
毒薬と老嬢
我が道を往く
飾窓の女
ローラ殺人事件
ウィルソン
脱出
若草の頃
深夜の告白
錨を上げて
失われた週末
シーザーとクレオパトラ
白い恐怖
ブルックリン横丁
アメリカ交響曲
第七のヴェール
楽聖ショパン
鉄路の斗い
聖メリーの鐘
ヘンリィ五世
南部の人
運命の饗宴
大いなる遺産
荒野の決闘
戦火のかなた
鉄腕ターザン/
美女と野獣
三つ数えろ
ラインの監視
我等の生涯の最良の年
肉体と幻想
ギルダ
靴みがき
小間使の日記(ジャン・ルノワール)
浜辺の女
ジョルスン物語
黒水仙
石の花
淑女と拳骨
凸凹お化け騒動
肉体の悪魔
パラダイン夫人の恋
三十四丁目の奇跡
紳士協定
犯罪河岸
上海から来た女
影なき殺人
海の牙
愛の調べ
断崖
緑のそよ風
逢びき
落ちた偶像
凱旋門
皇帝円舞曲
自転車泥棒
ジャンヌ・ダーク
情婦マノン
ターザンの黄金
凸凹海軍の巻
凸凹スパイ騒動
にがい米
イースター・パレード
赤い河
アンナ・カレニナ
ロープ
揺れる大地
黄金
キー・ラーゴ
あのアーミン毛皮の貴婦人
ママの想い出
三人の名付親
汚名
女相続人
ハムレット
踊る大紐育
オール・ザ・キングスメン
頭上の敵機
テキサス決死隊
ショックプルーフ
ピンキー
硫黄島の砂
神々の王国
黄色いリボン
三人の妻への手紙
北ホテル
若草物語
イヴの総て
わが谷は緑なりき
リオ・グランデの砦
ミラノの奇蹟
輪舞
オルフェ
裁きは終りぬ
舞台恐怖症
ウィンチェスター銃73
赤い靴
花嫁の父
アフリカの女王
パルムの僧院
ホフマン物語
マルタの鷹
見知らぬ乗客
欲望という名の電車
革命児サパタ
肉体の冠
愛人ジュリエット

怒りの河
大いなる夜
地球の静止する日
ベリッシマ
サンセット大通り
邪魔者は殺せ
黄昏(51)
巴里の空の下セーヌは流れる
レベッカ
第三の男
南海の劫火
真昼の決闘
ショウ・ボート
夜ごとの美女
ノックは無用
赤い風車
モンキー・ビジネス
チャップリンの殺人狂時代
天井桟敷の人々
ライムライト
ボルジア家の毒薬
誰がために鐘は鳴る
禿鷹は飛ばず
猛獣大陸
征服への道
禁じられた遊び
ターザンと巨像の襲撃
探偵物語
私は告白する
ナイアガラ
紳士は金髪がお好き
タイタニックの最期
終着駅
艦長ホレーショ
ベルリン陥落
ダニー・ケイの牛乳屋
外套と短剣
静かなる男
盗賊王子
文化果つるところ
地上最大のショウ
ハリケーン
七つの大罪
シンデレラ姫
キリマンジャロの雪
地球最後の日
銅の谷
情炎の女サロメ
宇宙戦争(1953年のオリジナル)
クォ・ヴァディス
風と共に去りぬ
シェーン
世紀の祭典
キング・コング
楽園に帰る
封鎖作戦/忘れられた人々
地上(ココ)より永遠(トワ)に
浮気なカロリーヌ
虹の世界のサトコ
波止場
しのび逢い
帰らざる河
第十一監房の暴動
世代
宇宙水爆戦
第十七捕虜収容所
ダイヤルMを廻せ!
嘆きのテレーズ
夏の嵐
聖衣
バリ島珍道中
グレン・ミラー物語
バラントレイ郷
エヴェレスト征服
白い馬
アパッチ砦
雨に濡れた欲情
ジュリアス・シーザー
素晴らしき哉、人生!
バグダッドの黄金
王者の剣
サスカチワンの狼火
月蒼くして
モガンボ
兄弟はみな勇敢だった
限りなき追跡
燃える幌馬車
ブラボー砦の脱出
ローマの休日
世界を彼の腕に
アンデルセン物語
魔術の恋
アンリエットの巴里祭
三つの恋の物語
壮烈カイバー銃隊
百万長者と結婚する方法
大アマゾンの半魚人
腰抜け二挺拳銃の息子
円卓の騎士
海賊黒ひげ
黒い絨毯
ジョニイ・ダーク
スーダンの砦
陽気なドンカミロ
十二哩の暗礁の下に
外人部隊(リメイク版)
土曜は貴方に
巴里のアメリカ人
放射能X
あの手この手(洋画)
カーニバルの女
巨象の道
サムソンとデリラ
炎と剣
ケイン号の叛乱
デミトリアスと闘士
怪僧ラスプーチン
掠奪された七人の花嫁
O.K.ネロ
街の野獣
麗しのサブリナ
陽のあたる場所
モダン・タイムス
フォルウォスの黒楯
七つの海の狼
青い麦
悪の花園
ホワイト・クリスマス
現金に手を出すな
七年目の浮気
慕情
フレンチ・カンカン
パンと恋と夢
底抜け西部へ行く
見知らぬ人でなく

ヴェラクルス
キッスで殺せ!
夏の夜は三たび微笑む
天はすべて許し給う
ララミーから来た男
奇跡(丁抹)
長い灰色の線
エジプト人
異教徒の旗印
砂漠は生きている
ブリガドーン
雨に唱えば
王家の谷
トコリの橋
ロミオとジュリエット
折れた槍
ユリシーズ
バルテルミーの大虐殺
裏窓
ショウほど素敵な商売はない
オズの魔法使
スタア誕生
前科者
裸の女王
宇宙征服
恐怖の報酬
銀の盃
情事の終り
赤いベレー
蝶々夫人
不良少女モニカ
埋もれた青春
ホブスンの婿選び
文なし横丁の人々
百万ドルの人魚
緑の火エメラルド
喝采
裸足の伯爵夫人
これがシネラマだ
戦略空軍命令
甦る熱球
我が心に君深く
悪魔のような女
ドンカミロ頑張る
お若いです
青い大陸
足ながおじさん
泥棒成金
ファンタジア
旅情
エデンの東
緑の魔境
海底2万哩
わが青春のマリアンヌ
わんわん物語
心のともしび
殺意の瞬間
地下水道
追想(1956年.米)
友情ある説得
間違えられた男
戦艦シュペー号の最後
八十日間世界一周
現金に体を張れ
お茶と同情
枯葉
抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-
素直な悪女
ベニイ・グッドマン物語
バンド・ワゴン
ミスタア・ロバーツ
恋愛準決勝戦
トロイのヘレン
ダニー・ケイの黒いキツネ
われら巴里ツ子
ハリーの災難
去り行く男
征服者
海賊船
腰抜け二挺拳銃
密輸空路
洪水の前
青春の祭典
ピクニック
リチャード三世
必死の逃亡者
アメリカの戦慄
水着の女王
雨のランチプール
野郎どもと女たち
愛情物語
暁の出撃
非常線
ガラスの靴
滅びゆく大草原
豪族の砦
理由なき反抗
黄金の腕
ナポレオン
愛の終着駅
美しき想い出
アレキサンダー大王
空と海の間に
知りすぎていた男
灰色の服を着た男
恋愛時代
捜索者
白鳥
底抜けニューヨークの休日
夜は夜もすがら
空中ぶらんこ
禁断の惑星
赤い風船
沈黙の世界
悪者は地獄へ行け
オセロ
ラスヴェガスで逢いましょう
白鯨
上流社会
女の平和
王様と私
攻撃
情け無用の街
誇り高き男
居酒屋

回転木馬
傷だらけの栄光
バス停留所
ヘッドライト
ユタから来た男
朝な夕なに
悲しみよこんにちは
間奏曲
十戒
南部の反逆者
野いちご
灰とダイヤモンド
めぐり逢い
レ・ミゼラブル
汚れなき悪戯
二都物語
カビリアの夜
白夜
成功の甘き香り
夜の豹
白い砂
宿命
失われたものゝ伝説
決断の3時10分
夕暮れのとき
聖女ジャンヌ・ダーク
王子と踊子
胸に輝く星
翼に賭ける命
奥様ご用心
愛情の花咲く樹
OK牧場の決斗
オクラホマ!
黒い牡牛
殺人狂想曲
死刑台のエレベーター
思春期の感情
ジャイアンツ
戦場にかける橋
戦争と平和(米)
太陽の帝国
翼よあれが巴里の灯だ/
殿方御免遊ばせ
ノートルダムのせむし男
ヴァイキング
パリの恋人
巴里の不夜城
昼下りの情事
フランケンシュタインの逆襲
炎の人ゴッホ

屋根
ロケット・パイロット
八月十五夜の茶屋
熱いトタン屋根の猫
西部の人
鉄道員
武器よさらば
南太平洋
私は死にたくない
野ばら
大いなる西部
老人と海
モンパルナスの灯
恋の手ほどき
吸血鬼ドラキュラ
長く熱い夜
恋人たち
左きゝの拳銃
手錠のままの脱獄
愛する時と死する時
黒い罠
裸者と死者
旅路
群衆の中の一つの顔
最後の楽園
サヨナラ
青春物語
世界の楽園
Z旗あげて
突撃
マーティ
めまい
情婦
女優志願
アンネの日記
五つの銅貨
お熱いのがお好き
十二人の怒れる男
白銀は招くよ!ザイラーと12人の娘
類人猿ターザン
尼僧物語
ベン・ハー(1959年/1926年)
或る殺人
勝手にしやがれ
緑の館
夜を楽しく
甘い生活
ワーロック
刑事
リオ・ブラボー
渚にて
地底探険
夜行列車
ガンヒルの決斗
悲しみは空の彼方に
騎兵隊
大人は判ってくれない
黒いオルフェ
バスカヴィル家の犬
北北西に進路を取れ
アパートの鍵貸します
サイコ
ターザン大いに怒る
ハバナの男
ラインの仮橋
オーシャンと十一人の仲間
スパルタカス
情事
荒野の七人
スリ(掏摸)
地下鉄のザジ
バファロー大隊
許されざる者(ジョン・ヒューストン監督)
恋をしましょう
アラモ
雨のしのび逢い
荒れ狂う河
若者のすべて
かくも長き不在
太陽がいっぱい
チャップリンの独裁者
イタリア式離婚狂想曲
ウエスト・サイド物語
処女の泉
エル・シド
草原の輝き
ニュールンベルグ裁判
荒馬と女
ハスラー
野望の系列
夜の終りに
馬上の二人
勝負をつけろ
さよならをもう一度
ナバロンの要塞
ティファニーで朝食を
アラバマ物語
史上最大の作戦
パラダイス
突然炎のごとく
終身犯
何がジェーンに起ったか?
長距離ランナーの孤独
枢機卿
恐怖の岬
リバティ・バランスを射った男
ラ・ジュテ
世界残酷物語
フランス式十戒
西部開拓史
昼下がりの決斗
ロリータ
007ドクター・ノオ(第1作)
アラビアのロレンス
シベールの日曜日
シャレード
007ロシアより愛を込めて(第2作)
第七の封印
大脱走
地下室のメロディ

ブーベの恋人
クレオパトラ
スペンサーの山
逆転
鬼火
あなただけ今晩は
予期せぬ出来事
8 1/2
暴行
山猫
軽蔑
野のユリ
小間使の日記
昨日・今日・明日
トム・ジョーンズの華麗な冒険
パリで一緒に
幸福(シアワセ)
シェルブールの雨傘
007ゴールドフィンガー(第3作)
メリー・ポピンズ
H・G・ウェルズのSF月世界探検
サーカスの世界
わらの女
荒野の用心棒
マーニー
その男ゾルバ
質屋
博士の異常な愛情
ローマ帝国の滅亡
マイ・フェア・レディ
コレクター
007/サンダーボール作戦(第4作)
素晴らしきヒコーキ野郎
ナック
熊座の淡き星影
反撥
いそしぎ
サウンド・オブ・ミュージック
市民ケーン
天地創造
ドクトル・ジバゴ
ミクロの決死圏
わが命つきるとも
恐竜100万年
砲艦サンパブロ
戦争と平和(ソ連)
男と女
華氏451
続・夕陽のガンマン
バニー・レークは行方不明
パリは燃えているか
恋人よ帰れ!わが胸に
エル・ドラド
引き裂かれたカーテン
おしゃれ泥棒
暗くなるまで待って
007は二度死ぬ(第5作)
ターザンと断崖の怒り
昼顔
墓石と決斗
冒険者たち
俺たちに明日はない
いつも心に太陽を
伯爵夫人
いつも2人で
戦う幌馬車
みじかくも美しく燃え
ある戦慄
特攻大作戦
少女ムシェット
招かれざる客
卒業
猿の惑星
2001年宇宙の旅
個人教授
レマゲン鉄橋
ファニー・ガール
荒鷲の要塞
if もしも…
さらば友よ
ブリット
カラマーゾフの兄弟
ローズマリーの赤ちゃん
冬のライオン
明日に向って撃て!
真夜中のカーボーイ
勇気ある追跡
イージー・ライダー

チップス先生さようなら
ワイルドバンチ
影の軍隊
女王陛下の007(第6作)
ワーテルロー
シシリアン
ハロー・ドーリー!
ある愛の詩
ひまわり
ライアンの娘
M★A★S★H/マッシュ
いちご白書
リオ・ロボ
ロバと王女
ボルサリーノ
シャーロック・ホームズの冒険
雨の訪問者
バットン大戦車隊
チャイコフスキー
フェリーニの道化師
マクベス
007ダイヤモンドは永久に(第7作)
不思議な村
ラスト・ショー
小さな恋のメロディ
ベニスに死す
ジョニーは戦場へ行った
時計じかけのオレンジ
ダーティハリー

ニコライとアレクサンドラ
フレンチ・コネクション
コールガール
パリは霧にぬれて
アンドロメダ
屋根の上のバイオリン弾き
ゴッドファーザー
マルシカの金曜日
ラスト・タンゴ・イン・パリ
ポセイドン・アドベンチャー
リスボン特急
惑星ソラリス
フォロー・ミー
叫びとささやき
狼は天使の匂い
フレンジー
キャバレー
ラスト・タンゴ・イン・パリ
大列車強盗
エクソシスト
激突!
スティング
ルシアンの青春
スケアクロウ
追憶
ペーパー・ムーン
戒厳令
007/死ぬのは奴らだ(第8作)
暗黒街のふたり
パピヨン
ジャッカルの日
アメリカン・グラフティ
オリエント急行殺人事件
007黄金銃を持つ男(第9作)
タワーリング・インフェルノ
ザッツ・エンタテインメント
アリスの恋
華麗なるギャッビー
ハリーとトント
チャイナタウン
約束の土地
続・激突!/カージャック
フロント・ページ
マーラー
ゴッドファーザーpart2
JAWS ジョーズ
ナッシュビル
カッコーの巣の上で
旅芸人の記録
デルス・ウザーラ
さらば愛しき女よ
アデルの恋の物語
追想(1975年.仏)
バリー・リンドン
風とライオン
キャリー
ラストコンサート
ザッツ・エンタテインメントPART2
大統領の陰謀
タクシードライバー
ミッドウェイ
ファミリー・プロット
1900年
愛のメモリー
オーメン(オリジナル)
カサンドラ・クロス
ロッキー
シンドバッド虎の目大冒険
007私を愛したスパイ(第10作)
ジュリア
アニー・ホール
大理石の男
愛と喝采の日々
未知との遭遇
リトル・モー
ディア・ハンター
原子力潜水艦浮上せず
ミッドナイト・エクスプレス
秋のソナタ
木靴の樹
地獄の黙示録
007ムーンレイカー(第11作)
チャンプ
テス
ブリキの太鼓
エイリアン
マッドマックス
オール・ザット・ジャズ
チャンス
華麗なる相続人
チャイナ・シンドローム
クレイマー、クレイマー
レイジング・ブル
フェーム
エレファント・マン
女の都
歌え!ロレッタ愛のために
シャイニング
勝利への脱出
青い珊瑚礁
黄昏
フランス軍中尉の女
白いドレスの女
007/ユア・アイズ・オンリー(第12作)
危険なささやき
E.T.
愛と青春の旅だち
評決
ブレードランナー
48時間
アニー
ガンジー
デストラップ・死の罠
ファニーとアレクサンデル
遊星からの物体X
ダントン
007ネバーセイ・ネバーアゲイン
戦場のメリークリスマス
氷壁の女
007/オクトバシー(第13作)
愛と追憶の日々
フラッシュダンス
アマデウス
ターミネーター
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
インドへの道
プロジェクトA
プレイス・イン・ザ・ハート
シテール島への船出
薔薇の貴婦人
西太后
愛と哀しみの果て
コーラスライン
バック・トゥ・ザ・フューチャー
未来世紀ブラジル
007/美しき獲物たち(第14作)
カイロの紫のバラ
赤毛のアン
プラトーン
ブルーベルベット
危険な情事
ベルリン・天使の詩
月の輝く夜に
ウォール街
アンタッチャブル
007/リビング・デイライツ(第15作)
影なき男
紅いコーリャン
さよなら子供たち
子供たちの王様
7月4日に生まれて
ダイ・ハード
第七の予言
レインマン
バード
告発の行方
ワーキング・ガール
霧の中の風景
グラン・ブルー(完全版)
懺悔
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
オールウェイズ
サファリ殺人事件
ニューシネマ・パラダイス
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
フィールド・オブ・ドリームス
メジャー・リーグ
グローリー
五月のミル
007/消されたライセンス(第16作)
ゴースト・ニューヨークの幻
ダイ・ハード2
ダンス・ウイズ・ウルブス
ドライビング Miss デイジー
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
レッド・オクトバーを追え
48時間PART2/帰って来たふたり
推定無罪
プロヴァンス物語/マルセルの夏
プロヴァンス物語/マルセルのお城
菊豆(チュイトウ)
シラノ・ド・ベルジュラック
ゴッドファーザーpart3
ターミネーター2
羊たちの沈黙
テルマ&ルイーズ
フライド・グリーン・トマト
ターミネーター・シリーズ
髪結いの亭主
氷の微笑
プリティ・リーグ
ザ・プレイヤー
セント・オブ・ウーマン/夢の香り
インドシナ
許されざる者(クリント・イーストウッド作品)
チャーリー
クリフハンガー
ジュラシック・パーク
逃亡者
ピアノ・レッスン
ザッツ・エンタテインメントPART3
フィラデルフィア
さらば、わが愛 覇王別姫
トゥームストーン
ジェロニモ
日の名残り
青いパパイヤの香り
失踪
ペリカン文書
めぐり逢えたら
シンドラーのリスト
スピード
スペシャリスト
ライオン・キング
ショーシャンクの空に
エド・ウッド
レオン
ショート・カッツ
パルプ・フィクション
フォレスト・ガンプ 一期一会
イル・ポスティーノ
激流(米)
太陽に灼かれて
薔薇の素顔
蜘蛛女
ショーガール
マディソン郡の橋
ダイ・ハード3
ブレイブハート
アポロ13
黙秘
007/ゴールデンアイ(第17作)
デッドマン・ウォーキング
コピー・キャット
真実の行方
デイライト
陽のあたる教室
ブラス!
マーズ・アタック!
イングリッシュ・ペイシェント
身代金
私家版
陪審員
世界中がアイ・ラヴ・ユー
浮き雲
天使の贈りもの
セブン
ブロークン・アロー
悪魔のような女(リメイク版)
ノートルダムの鐘
エアフォース・ワン
ハムレット(1997)
ピースメーカー
フルモンティ
ポストマン
乱気流タービュランス
コレクター1997
スター・ウォーズ/4/新たなる希望
スター・ウォーズ/5/帝国の逆襲
スター・ウォーズ/6/ジェダイの帰還
G.I.ジェーン
エイリアン4
桜桃の味
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
007/トゥモロー・ネバー・ダイ(18作)
Queen Victria 至上の恋
恋するシャンソン
インデペンデンス・デイ
始皇帝暗殺
6デイズ/7ナイツ
恋におちたシェイクスピア
アルマゲドン
シン・レッド・ライン
永遠と一日
タイタニック
アミスタッド
グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち
恋愛小説家
ディープ・インパクト
L.A.コンフィデンシャル
プライベート・ライアン
グリーンマイル
マトリックス
マルコヴィッチの穴
タイムトラベラー/昨日から来た恋人
スター・ウォーズ/1/ファントム・メナス
アメリカン・ビューティー
オール・アバウト・マイ・マザー
うつくしい人生
将軍の娘、エリザベス・キャンベル
007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
遠い空の向こうに
シュリ
アイズ ワイド シャット
初恋のきた道
トラフィック
グリーン・ディスティニー
岸辺のふたり
スペース カウボーイ
グラディエーター
ファンタジア2000
ミュージック・オブ・ハート
キャスト・アウェイ
チョコレート
ハンニバル
海辺の家
A.I.
猟奇的な彼女
ムーラン・ルージュ
マーサの幸せレシピ
息子の部屋
ゴスフォード・パーク
バニラ・スカイ
パール・ハーバー
アメリ
PLANET OF THE APES 猿の惑星
サハラに舞う羽根
ボーン・アイデンティティー
オールド・ルーキー
過去のない男
Sweet Sixteen
北京ヴァイオリン
ジャスティス
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
きみの帰る場所アントワン・フィッシャ
007/ダイ・アナザー・デイ(第20作)
アマデウス(ディレクターズ・カット版)
プロフェシー
ショパン愛と哀しみの旋律
息子のまなざし
ショパン愛と哀しみの旋律(再見)
ロード・オブ・ザ・リング
ビューティフル・マインド
光の旅人 K-PAX/
ブラックホーク・ダウン
アザーズ
スパイダー/
パニック・ルーム
スパイダーマン/
少林サッカー
スコーピオン・キング/
ワンス・アンド・フォーエバー
マジェスティック/
メン・イン・ブラック2/
スター・ウォーズ/2/クローンの攻撃
タイムマシン
アイ・アム・サム/
インソムニア
サイン
ロード・トゥ・パーディション
チェンジング・レーン
マイノリティ・リポート/
マトリックス・リローデッド/
マトリックス・レポリューションズ
10日間で男を上手にフル方法
ティアーズ・オブ・ザ・サン
キル・ビル
ヘブン・アンド・アース
閉ざされた森
ニューオーリンズ・トライアル
マザー・テレサ
インファナル・アフェアⅢ終局無間
ポロック 2人だけのアトリエ
トスカーナの休日
ピエロの赤い鼻
サラバンド
ディープ・ブルー
父、帰る
殺人の追憶
ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密
ギャング・オブ・ニューヨーク
戦場のピアニスト
ロード・オブ・ザ・リング二つの塔
レッド・ドラゴン/
シカゴ
めぐりあう時間たち/
アバウト・シュミット/
二重スパイ
ザ・コア
ターミネーター3
パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊タチ
HERO 英雄
永遠のマリア・カラス/
マッチスティック・メン
アイデンティティ
ラスト・サムライ
キル・ビル Vol.2
パッション
2046
スイミング・プール
ヴァン・ヘルシング
スパイダーマン2
キング・アーサー
Ray/レイ
きみに読む物語
ターミナル
Shall we Dance?
ラヴェンダーの咲く庭で
ヒトラー ~最期の12日間~
私の頭の中の消しゴム
力道山
うつせみ
ホテル・ルワンダ
クラッシュ
こんなに近く、こんなに遠く
モディリアーニ 真実の愛
エコール
ホワイト・ライズ
エターナル・サンシャイン
NOEL ノエル
大統領の理髪師
コーラス
五線譜のラブレター DE-LOVELY
メリンダとメリンダ
ココシリ
あるいは裏切りという名の犬
エレニの旅
ファインディング・ニモ/
ミスティック・リバー
タイムライン
シービスケット
ロード・オブ・ザ・リング王の帰還
マスター・アンド・コマンダー
トロイ
デイ・アフター・トゥモロー/
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
華氏911
砂と霧の家
スター・ウォーズ/3/シスの復讐
コンスタンティン
チャーリーとチョコレート工場
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(第4作)
Mr.&Mrs.スミス
フライトプラン
SAYURI
戦場のアリア
白バラの祈りゾフィー・ショル最期の日々
ミュンヘン
PROMISE
ルワンダ 流血の4月
マッチポイント
太陽
四月の雪
ブロークバック・マウンテン
カポーティ
ルワンダの涙
サバイバル・アイランド
バットマン ビギンズ
ウエディング・クラッシャーズ
世界最速のインディアン
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
ディック&ジェーン 復讐は最高!
皇帝ペンギン
約束の旅路
上海の伯爵夫人
ある子供
ネバーランド
オペラ座の怪人
アレキサンダー
ロング・エンゲージメント
アビエイター
キングダム・オブ・ヘブン
炎のメモリアル
ミリオンダラー・ベイビー
宇宙戦争
シンデレラマン
オリバー・ツイスト
SPIRIT
ポセイドン
グエムル-漢江の怪物
ユナイテッド93
麦の穂をゆらす風
イルマーレ
M:i:Ⅲ
マリー・アントワネット
今宵、フィッツジェラルド劇場で
プラダを着た悪魔
ホリデイ
ディパーテッド
リトル・ミス・サンシャイン
クィーン
敬愛なるベートーヴェン
007/カジノ・ロワイヤル(第21作)
女帝[エンペラー]
ラストキング・オブ・スコットランド
オーメン(レメイク)
長江哀歌
街のあかり
夜顔
バンズ・ラビリンス
サルバドールの朝
サラエボの花
デイジー
映画の巨人ジョン・フォード
さらば、ベルリン
インサイド・マン
善き人のためのソナタ
落下の王国
キングコング
単騎、千里を走る。
南極物語(2006年アメリカ映画[リメイク])
ダ・ヴィンチ・コード
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
ワールド・トレード・センター
父親たちの星条旗
硫黄島からの手紙
ヘアスプレー
ダイ・ハード4.0
アメリカン・ギャングスター
エリザベス・ゴールデン・エイジ
魔法にかけられて
最高の人生の見つけ方
奇跡のシンフォニー
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(5作)
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
スパイダーマン3
トランスフォーマー
エディット・ピアフ~愛の讃歌~
レミーのおいしいレストラン
潜水服は蝶の夢を見る
ライラの冒険 黄金の羅針盤
アース
ヒトラーの贋札
モンゴル
ノーカントリー
レンブラントの夜警
ラスト、コーション
つぐない
シークレット・サンシャイン
ペルセポリス
ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記
わが教え子、ヒトラー
12人の怒れる男
ラフマニノフ ある愛の調べ
告発のとき
きつねと私の12か月
予感
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
そして、私たちは愛に帰る
その土曜日、7時58分
扉をたたく人
ザ・ムーン
パニック・エレベーター
水の中のつぼみ
3時10分、決断のとき
いつか眠りにつく前に
湖のほとりで
戦場のレクイエム
ラフマニノフある愛の調べ
千年の祈り
テラビシアにかける橋
幸せのちから
パフューム ある人殺しの物語
ドリームガールズ
ブラッド・ダイヤモンド
バベル
プレステージ
ミス・ポター
幸せのレシピ
グッド・シェパード
ダークナイト
ハプニング
最後の初恋
ワルキューレ
レッドクリフ(Part I)
スラムドッグ$ミリオネア
紀元前1万年
HOME 空から見た地球
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
センター・オブ・ジ・アース
ブッシュ
マンマ・ミーア!
チェンジリング
ブーリン家の姉妹
地球が静止する日
フロスト×ニクソン
クローバーフィールド/HAKAISHA
チェイサー
パッセンジャーズ
HACHI 約束の犬
グラン・トリノ
オーストラリア
花の生涯 梅蘭芳
クララ・シューマン 愛の協奏曲
愛を読むひと
ミルク
007/慰めの報酬(第22作)
ハリー・ポッターと謎のプリンス(第6作)
エーゲ海の誘惑
ハート・ロッカー
息もできない
パリ20区、僕たちのクラス
戦場でワルツを
牛の鈴音
プッチーニの愛人
レッドクリフ PartⅡ未来への最終決戦
天使と悪魔
母なる証明
ターミネーター4
2012
カールじいさんの空飛ぶ家
スター・トレック
アバター(2D字幕版)
シャーロック・ホームズ
第9地区
シャッターアイランド
オーケストラ!
カティンの森
NINE
インビクタス 負けざる者たち
フェアウェル さらば、哀しみのスパイ
十七歳の肖像
Disney's クリスマス・キャロル
しあわせの隠れ場所
ヤコブへの手紙
愛の勝利を ムッソリーニを愛した女
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ローマ、愛の部屋
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
ソーシャル・ネットワーク
英国王のスピーチ
黒く濁る村
ブラック・スワン
ガリバー旅行記
蜂蜜
マーラー 君に捧げるアダージョ
ブンミおじさんの森
サンクタム
ロシアン・ルーレット
光のほうへ
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
猿の惑星:創世記(ジェネシス)
ハンナ
ミッドナイト・イン・パリ
ニーチェの馬
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
J・エドガー
ヒューゴの不思議な発明
メリエスの素晴らしき映画魔術
戦火の馬
別離
ル・アーヴルの靴みがき
最強のふたり
アーティスト
アルゴ